令和元年
 第2回定例市会 9月議会
平成30年度神戸市各会計決算
決算特別委員会 [総括質疑] 要旨

[総括質疑] 要旨   しらくに高太郎 議員(垂水区選出)



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平成30年度神戸市各会計決算に関し、10月11日の決算特別委員会において、しらくに高太郎 議員(垂水区選出)は、市長及び副市長に対し総括質疑を行いました。

1.神戸2020ビジョンの目標達成に向けて

 昨年度の決算議会において,神戸2020ビジョンで掲げる目標の達成について質疑したところ,「人口の定着や他地域からの移住定住の促進のために,何が必要なのかを改めて考え,庁内で新しい政策を企画・立案し,それらが相互に連携をして相乗効果を発揮できるような取り組みを行っていかなければならない」旨の答弁があった。この一年間でどのような取り組みを行い,また,次期ビジョンの策定が迫る中,今後どのように取り組んでいくのか,見解を伺いたい。
(議員再質疑)
「若者に選ばれるまち」「誰もが活躍するまち」という考え方は重要であるが,次期ビジョンの策定にあたっては,2020ビジョンの反省点や新たな時代の神戸を見据え,大胆な方針転換も必要であると考えるがどうか。

2.外郭団体のあり方について

 本市における外郭団体については,民間ノウハウの活用や機動的運営により,市民福祉の向上,地域経済の活性化を迅速かつ効果的に達成するために設立し,同時に職員を派遣することで経営感覚の醸成にも繋げてきた。しかし,震災後には行財政改革の取り組みにより,時代や環境の変化に応じた市・外郭団体・民間の役割分担の明確化を進め,団体の再編,廃止を図るなど,これらは歴代市長の外郭団体のあるべき姿や方向性などを踏まえた結果であると考える。これからの時代を見据え,市長は今後の外郭団体の使命について,どのように考えているのか,見解を伺いたい。
(議員再質疑)
現在の外郭団体の数は30団体であるが,時代や環境の変化に応じた外郭団体の役割を踏まえて,更なる見直しを検討すべきではないか。

3.神戸のまちづくりのあり方について

 都市空間向上計画は,人口減少に対応したまちづくりを進めていく上で必要な計画であることは理解しているが,わが会派からも再三指摘しているように,素案で示された区域の具体的な設定については,検討の余地があると考えている。例えば,区域について鉄道駅のみを起点として設定しているため,重要な交通機関であるバス路線を中心に生活している住民などから懸念する声や,また,区域の境界を鉄道からの距離のみで設定しているため,同じ町丁目の一部や,一団として開発された団地のなかで区域が分かれている箇所が多くあり,非常にわかりにくいという声も聞いている。このような市民の方々のご意見や市会での議論をふまえ,具体的な区域の設定を見直し,計画案をとりまとめていくべきだと考えるが,見解を伺いたい。
(議員再質疑1)
具体的な区域の設定を見直し,計画案をとりまとめていくのであれば,今後どのようなスケジュール感で取り組んでいくのか,見解を伺いたい。
(議員再質疑2)
先般の代表質疑において,郊外のまちづくりは,「移動手段の維持・確保,生活に身近な施設の配置などを市民,事業者,行政の三者で取り組みを進めていきたい」旨の答弁があったが,これは非常に重要な視点であると考える。都市空間向上計画が策定され,コンパクトなまちづくりを行っていくとしても,将来的な郊外への民間投資が担保されるよう,本市のまちづくりへの考え方を民間事業者などに広く理解いただけるような広報・啓発に取り組むべきと考えるが,今後,具体的にどのように取り組もうとしているのか,見解を伺いたい。

4.保育料無償化に伴う対応について

 本年10月より保育料が無償化されることとなったが,給食費については利用者負担を維持することとなっている。今後,本市が人口減少対策などにおいて,思い切った政策を実行するのであれば,13億円の副食費と12億円の主食費,合わせて25億円を本市で負担し,無償化できないのか。副食費の公的負担による無償化は近隣の都市で実施されているが,政令市においては,副食費に限ったとしても公的負担による無償化が実施されていない状況であり,大いにやりがいのある政策であると考えるが,見解を伺いたい。

5.小学校でのフッ化物洗口の導入について

 小学校でのフッ化物洗口の導入については,局別審査において,「モデル校での実施を含め,どのような方法なら実施可能なのか,引き続き保健福祉局,歯科医師会とも十分連携しながら,学校現場とともに検討を行っていきたい」旨の答弁があった。今後,具体的にどのように検討し,実施に向けて取り組んでいくのか,見解を伺いたい。

6.誰もが安心して歩ける安全な道づくりについて

 人口減少対策の第一弾として,「リノベーション・神戸」が発表され,まちの質・くらしの質の向上のため,新たに街灯や防犯カメラの増設を実施することになった。一方,従来から,誰もが安心して歩ける安全な道づくりとして,歩道の段差や波うち解消に向けた施策を実施しているが,計画に基づき十分に取り組めているかは疑問である。安全・安心なまちづくりに向けて,重要な取り組みと考えるため,更にスピード感を持って取り組むべきと考えるが見解を伺いたい。

7.市立図書館の更なる充実について

 本市図書館については,本年4月に北神図書館がリニューアルオープンされ,多くの市民が利用しており大変評価している。図書館の機能が向上することで,市民により多くの本の楽しさと巡り合える機会を提供することは非常に重要なことである。今後は西図書館・三宮図書館の再整備が予定されているが,北図書館の老朽化や垂水図書館における蔵書数などの問題も散見していることから,図書館をリニューアルや増館するなどして,更なる機能の充実をすべきと考えるが,今後の方針について伺いたい。

8.教育委員会の組織風土について

 東須磨小学校の教員間のいじめについては,全国的にいじめが問題となる中,前代未聞の事件であり,常軌を逸している。先の「組織風土改革のための有識者会議」からの最終報告書や六甲アイランド高校の自死未遂事案における常任委員会での一連の隠蔽や不誠実な答弁など,議会軽視とも取れる対応を見ても,教育委員会は特殊な風土体質を持っているのではないか。このことについて,市長はどのように捉えているのか,見解を伺いたい。
(議員再質疑)
東須磨小学校の教員間のいじめ問題については,いじめ問題の解決に最前線で取り組むべき教員がこのような行いをすることについて,強い憤りを感じている。教育委員会としては,事実関係を明らかにした上で厳正な対応をするということであるが,今後どのように対応していくのか,見解を伺いたい。
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