令和5年
 第1回定例市会 2月議会
令和5年度神戸市当初予算案
予算特別委員会[総括質疑]要旨

[総括質疑] 要旨   守屋 隆司 議員(兵庫区選出)

 3月8日に開催されました令和5年度 神戸市当初予算案 予算特別委員会 総括質疑において、 守屋隆司 議員(兵庫区選出)は、「中央卸売市場本場の再整備について」など、市長及び関係当局に質疑を行ないました。
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1.中央卸売市場本場の再整備について

 中央卸売市場本場の再整備については、当初の再整備基本計画から工期が2年延長され、令和9年度に事業が完了する予定と聞く。また、移転を予定している冷蔵庫棟についても詳細な施設内容及び移転にかかる諸条件の協議を行っているところと聞くが、今後再整備が滞りなく進むのか危惧しており、着実に令和9年度で事業完了できるよう、努めるべきと考えるがどうか。また、場内事業者からは使用料に対する不安の声を聞くが、場内事業者が納得できるよう、迅速かつ丁寧に協議を行うべきと考えるがどうか。あわせて見解を伺いたい。

2.市場・商店街の活性化について

 先の代表質疑において、わが会派の安達議員がポスト・コロナを見据えた経済戦略について問うたところ、「令和5年度はポスト・コロナに向けた成長と域外から稼ぐ力の強化に、より力点を置いた経済戦略を進めていく」旨の答弁があった。とりわけ、市場・商店街において、これまでのコロナ禍や物価高局面で実施してきたお買物券や活性化イベントなど、緊急的で一過性の支援策だけではなく、持続可能な経済政策を進めていくべきと考えるどうか。具体的にどのような施策を講じていくのかとあわせて、見解を伺いたい。

3.国際交流について

 昨今、第二次世界大戦中にユダヤ人の難民がナチスから逃れ、神戸で一時滞在していたことが注目を集めている。当時、神戸の人々は心を開いてユダヤ人の難民を受け入れ、亡命先が見つかるまで親身になって世話をしていたと聞く。また、ロシア革命で深江文化村に亡命してきたウクライナの音楽家を慕って門下生が集まり、数多くの日本人音楽家が誕生した歴史もあるが、世界的に誇れる人道支援や音楽を通じた国際交流が行われていた事実はあまり知られていない。さらに、現在はウクライナより避難民が80数名、神戸に逃れてきている。このような事例を含め、本市がこれまで国際交流があった素晴らしい歴史を解きほぐし、責任を持って伝承、幅広く情報発信していくことが、海外との国際交流や、外国人が暮らしやすいまちづくりを進める上で必要ではないか、見解を伺いたい。

4.人まちなかアート事業の継続について

 令和3年度より実施しているまちなかアート事業については、コロナ禍におけるアーティストの活用の場の創出し、最近は特に利用者も増え、文化の活性化に繋がっていることは評価している。一方で、令和5年度から補助金額をこれまでの上限20万円から10万円に引き下げられる。アーティストには投げ銭や物販など自主的に収入を得てもらい、減額した10万円分を補填してもらうとのことだが、まちなかで活動する芸術家や演奏家の懐事情は厳しい状況にあると聞いている。これまで高めてきた文化・芸術の機運を継続するためにも、補助金額の減額を再考すべきと考えるが、見解を伺いたい。

5.地域コミュニティ交通支援制度の拡充について

 地域コミュニティ交通の支援については、令和5年度より、導入エリアの拡大に加え、補助上限も拡充されると聞く。あわせて、既存の支援制度では対応できない小規模需要地域に対応したデマンド運行支援制度が創設されており、先の9月議会で要望した「地域の事情にあったよりきめ細やかな支援」を一定反映いただき、評価をしている。さらに、地域の生活の足を守るためにも、地域コミュニティ交通に対して福祉パス・敬老パスを適用できるよう、検討を進めていくべきと考えるがどうか、見解を伺いたい。

6.組織改正のあり方について

 先の代表質疑では、我が会派より、かつて賛否のある中で市民参画推進局が廃止され、このたび地域協働局が新設されることとなった点について質疑したところである。近年の組織改正については、時代の変化にスピード感を持って対応するための柔軟な改正であると認識しているが、頻繁に名称や窓口が変わることなどにより、市民・事業者のみならず、市職員にとっても混乱が生じているのではないかと危惧している。これまで行ってきた様々な組織改正の検証・評価についてどのように考えているのか。時代の変化に対応した今後の組織改正のあり方について、見解を伺いたい。

7.代表電話業務と総合コールセンターの対応について

 市民からの電話による問い合わせを受ける代表電話交換業務と総合コールセンターは、市民と最初に接する重要な業務であるが、市民が望む担当部署に繋いでもらえなかったという声も聞いており、近年苦情が少ないというのも市民が諦めてしまった結果ではないかと危惧している。これまでも適宜改善策を講じることで、応対時間や応対率の改善に繋がっていることは承知しているが、さらなる品質改善には不断の努力が必要だと考えるが、見解を伺いたい。

8.神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会について

 来年5月に開催される世界パラ陸上競技選手権大会の開催に向けては、様々な形で集客に関する取り組みを進めることが重要だと考えている。先の局別審査では、小学校の行事として観戦に来る際のバス代の一部補助について問うたところ、「効果があると思うので検討してまいりたい」旨の答弁があった。また、先日の関西広域連合議会でも、関西広域連合長から、「神戸市が企業の応援を得てバス代の補助を行うのであれば、広域に呼びかけ、みんなで参加できるよう積極的に協力したい」旨の答弁があった。大会の成功を導く上では、広く関西広域から観戦に来てもらうことが不可欠であり、広域連合構成自治体の学校に対して補助を出すことをより前向きに検討してはどうか、見解を伺いたい。
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