総会では、開催市として当会派所属の 海洋産業都市推進神戸市会議員連盟 会長・坊やすなが議員 よりご挨拶があり、続いて本連盟会長である 坂本美洋氏 より、我が国の海洋研究の現状と今後の展望についてお話がありました。
また、ご来賓として
・神戸市長 久元喜造 様
・神戸市会議長 菅野吉記 様
・衆議院議員 草間剛 様
・文部科学省 大臣官房審議官 吉田裕志 様
・国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)理事長 大和裕幸 様
よりご挨拶をいただき、海洋政策の重要性と、基礎研究から産業振興、国際連携に至るまで幅広い視点でのお話が示されました。
議案審議では、事業報告・事業計画(案)・役員(案)・規約(案) について確認が行われ、今後の活動方針が共有されました。特に、神戸が有する海洋研究拠点としての潜在力や、「海洋産業都市」としてのさらなる発展可能性について、多くの示唆が得られました。
また、次回開催地である名護市議会の 古波蔵 太議員 より挨拶があり、続いて 神戸観光局 常任理事 佐々木昇一 様 から視察内容の説明を受けました。
神戸が海に開かれた都市として、研究・産業・人材育成の面でどのように貢献できるか。
本総会で得た知見を、今後の市政への提言や政策検討にしっかりと活かしてまいります。
「我が国の海洋研究を推進する市議会議員連盟」シンポジウム
— 神戸から広がる海洋研究と人材育成の最前線 —
令和7年11月27日(木)、神戸ポートピアホテルにおいて「我が国の海洋研究を推進する市議会議員連盟」シンポジウムが開催され、全国各地から自治体議員、研究者、教育機関、企業、そして次世代の若き研究者が一堂に会しました。司会は神戸市会議員・住本かずのり議員が務められ、神戸を舞台に海洋研究の最新動向と人材育成の取り組みが紹介されました。
■ 基調講演
まず、神戸大学大学院の元井直樹准教授より「海洋開発におけるロボット技術の活用 ― 力覚伝送技術と水中ロボットへの応用 ―」と題した基調講演が行われました。
水中ロボット技術は海底資源調査、インフラ点検、環境保全など幅広い分野で活用が進んでおり、力覚(触覚)を伝える先端技術を用いることで、遠隔作業の安全性・精度が飛躍的に高まることが紹介されました。神戸発のロボティクス研究が、日本の海洋開発の未来に大きく貢献する可能性が示されました。
■ 活動報告
続いて、4つの団体から多彩な取組が報告されました。
(1)国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)
海洋STEAM推進課の市原盛雄課長より、全国の子どもたちに海や科学への興味を育む「海洋STEAM教育」の取り組みが紹介されました。海洋科学を“体験”として学ぶ機会を提供し、将来の海洋分野を支える人材を長期的に育てていくビジョンが語られました。
(2)アクトインディ株式会社
小土井孝文取締役からは、神戸で開催している「海の仕事体験 こどもとわーく in 神戸」の活動が紹介され、海に関わる多様な職業を子どもたちが実際に触れながら学ぶ地域連携の取り組みが報告されました。
(3)神戸市立工業高等専門学校・Universal Hands
清水俊彦准教授より、水中ドローンを活用した自律環境非破壊検査の最新事例について報告がありました。インフラ老朽化や環境変動が課題となる中、自律型ドローンによる調査技術は、海洋保全の現場において大きな可能性を持つことが示されました。
(4)八戸市水産科学館マリエント「ちきゅう」たんけんクラブ
高校生・中学生のシニア/ジュニア会員4名が登壇し、マリエント「ちきゅう」たんけんクラブの活動内容を自ら発表しました。自主研究や観測活動、地域イベントでの発信など、次世代を担う若者たちの生き生きとした姿が印象的でした。
■ 閉会あいさつ
最後に、横浜市会議員の佐藤祐文議員より挨拶があり、全国の自治体が連携しながら海洋研究や人材育成を推進していく重要性が述べられ、盛会のうちに閉会しました。


