令和7年3月17日
自由民主党神戸市会議員団・無所属の会

　令和７年度予算案は、我が会派が昨年の決算市会で質疑した神戸空港の国際化をきっかけとした神戸の成長につながる施策や、都市と自然が調和したまちづくり、都心・三宮やウォーターフロントの再整備、未来の世代を担う子供たちへの投資が掲げられている点を評価します。また、市税収入については、令和６年度を大幅に上回り、過去最高の税収が見込まれていることや、先般公表された日本経済新聞社等の自治体の子育て支援制度に関する調査に基づく、共働き子育てしやすい街ランキングにおいて、神戸市が総合１位となったことは、これまでの取り組みが評価され具現化してきたものと考えます。 一方で、物価高騰、人口減少、自然災害の増加など、様々な課題が見込まれる中、これまでの取り組みで得られた果実を、神戸の発展につなげ、さらなる高みを目指していくことが求められます。
　都市の活力は人口に依る部分も大きく、定住人口はもとより交流人口・関係人口を増加させる取り組みをさらに加速させ、市民が未来に希望を抱き、市外からの民間投資を呼び寄せるための施策と情報発信を一層強めていく必要があります。少子高齢化に伴い増加し続ける義務的経費に対応し、安定的な財政基盤を構築するためにも、我が会派から提言した事項に全力で取り組むことを期待し、令和７年度神戸市各会計予算案並びに関連議案を承認します。

1. KOBE◆KATSUについては、「やりたいことに、きっと出会える」とのコンセプトの下、全ての生徒が希望する活動を行うことができるよう、教育委員会の責任でその環境を整備すること。またその際、地域的あるいは経済的な事情に関わらず、希望する活動ができるよう格段の配慮を行うこと。

2. 港湾管理者として港湾施設の使用は法律を根拠に決定を行い、港湾法第十三条をはじめ諸法令を遵守し、国と連携の上、世界に開かれた神戸港を実現すること。

3. 中央卸売市場内の水産鮮魚卸売場の場内照明を早期にLED化すること。

4. タワーマンション法定外税導入の検討に関しては、様々な意見を聞き慎重に進めること。

5. 開発後の転売を目的としたメガソーラー事業や、森林伐採を伴うメガソーラーの開発を抑止するため、国に先んじて規制を強化すること。

6. 森林関係施策をより積極的に進めていくために、県に対して県民緑税の神戸市への還元割合を高めるよう強く要望すること。

7. 病児保育の空き状況と対応可能な病気の情報をWEB上で一覧にした上で、予約まで完結できるシステムを構築するとともに、未整備の兵庫区内に病児保育施設を整備すること。

8. 児童生徒に対して国旗・国歌の意義を伝え、市立学校の国歌斉唱、国旗掲揚については始業式、終業式、運動会などの学校行事において積極的に行うこと。