令和7年12月2日 経済港湾委員会 村上立真委員

神戸空港国際線の運休・延期を踏まえた今後の展開について(村上立真委員)

12月2日に開催された経済港湾委員会において、村上立真委員が、神戸空港国際線、とりわけ中国路線の運休・延期の状況について質疑を行いました。

中国路線の現状と市の受け止め

村上委員は、神戸空港の国際線のうち、中国路線において北京便が延期、南京便が運休となっている現状を踏まえ、それぞれの状況と市としての受け止めについて説明を求めました。

これに対し、河原港湾局長は、南京便については運航している吉祥航空から運休の通知を受けていること、上海便については特段の連絡はなく現在も運航されていることを説明しました。
また、北京便については機材繰りの関係から、現時点では運航が確約されていない状況であるとの答弁がありました。

国際線の持続的発展に向けた「リスク分散」の重要性

再質疑で村上委員は、運休・延期の理由は必ずしも明確ではないとしたうえで、今回の事例を通じて、神戸空港の国際線を持続的に発展させ、市内経済に継続的に貢献させるためには、国際情勢や為替変動などのリスクを踏まえた「リスク分散」が重要であると指摘しました。

特定の国や地域に路線が偏ることなく、インバウンドとアウトバウンドのバランスも意識した、リスクに強い空港づくりが必要ではないかと、市の見解をただしました。

幅広い路線展開を見据えた取り組み

これに対し、長谷川港湾局長は、リスクや波動性は空港に限らず港湾分野でも共通するものであり、成長は波を繰り返しながら進むとの認識を示しました。

神戸空港については、東アジアに限定せず、東南アジアも含め、現在の2,500メートル滑走路で就航可能な都市への路線拡大を目指していること、また神戸空港の高いポテンシャルを最大限に生かすため、特定地域に偏らないエアライン誘致に今後も取り組んでいくとの答弁がありました。

今後の展開への期待

最後に村上委員は、現行路線は総合的判断の結果であると理解しつつも、今後はより一層「リスク分散」の視点を重視した国際線展開が進められることを期待するとの意見を述べました。

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