山下 てんせい議員 一般質問(要約報告)
令和7年第2回定例市会において、我が会派の山下 てんせい議員(西区選出)が一般質問を行いました。今回の質疑では、三宮再整備、西区の賑わいづくり、地域コミュニティの活性化、NPO・地域団体の資金調達支援、食品ロス削減の5つのテーマについて市の考えを質しました。
■ 1. 都心三宮の再整備と市長4期目の重点施策について
山下議員は、10年前に策定された三宮周辺地区再整備構想がいよいよ形になりつつある点を評価しつつ、今期4年間で市長がどこまで取り組むのかを質問しました。
久元市長からは、
- 新バスターミナルⅠ期ビルは令和9年12月完成予定
- JR新駅ビルは令和11年度完成を目指し工事進行
- 市役所2号館の再整備や東遊園地リニューアルも進展
- これらを結ぶ歩行デッキで回遊性を大きく向上
- さんセンタープラザ等の老朽商業施設の建替えに向けて市も積極支援
との答弁があり、神戸の玄関口を大きく生まれ変わらせる総合的な再整備を着実に進める姿勢が示されました。
■ 2. 西神中央駅前の再整備と西区への波及効果
西区では、新区役所開庁(令和4年)以降、プレンティ、ホール、広場などが整備され、夕刻以降の賑わいも増してきています。
市側は、
- 令和8年度のバスターミナル改修で一連の再整備が概ね完了
- 駅前の魅力向上が区全体の活性化につながる
- 産業団地とのアクセス性向上など波及効果は大きい
と答弁しました。
さらに山下議員は、県道65号沿いの市街化調整区域の活用による賑わいづくりを提案。副市長からは、
- 幹線道路沿道では飲食店・コンビニ・運動施設など開発可能
- 近年の規制緩和によりカフェ等も条件付きで立地可能
- 引き続き柔軟な運用を行い、地域の活性化につなげる
との前向きな姿勢が示されました。
■ 3. 地域コミュニティの再生と課題把握の仕組みづくり
地域のつながりの希薄化は全国的な課題です。本市でも地域協働局の設置などにより体制整備が進んでいます。
市長は、
- 地域コーディネーター配置
- 住民の声を直接聞く「地域課題探索チーム」
- 個人参加型のオープンミーティング拡充
などを紹介し、多様な主体が参加できる地域づくりを進める考えを示しました。
■ 4. NPO等の資金調達力向上支援
NPO・地域団体の財源不足に対し、山下議員は「助成金ではなく、団体自身が資金調達力を高める支援」を要望しました。
市は、
- 資金調達セミナーの開催
- 修了団体がクラウドファンディングを実施する際の市独自ページ開設
- 神戸ブランドを生かした発信力の強化
を進めており、活動の持続性を高める取り組みを進めると答えました。
■ 5. 食品ロス削減への取り組み
食品ロスは神戸市民1人あたり年間37kgに上るとされ、継続的な対策が必要です。
市は、
- フードドライブ・フードバンク支援
- 啓発事業や協力店の拡大(225店舗まで増加)
- 家庭系ごみの手つかず食品・食べ残しの減少傾向
など成果が見られると報告。また、令和8年度予算で更に踏み込んだ実行策を検討するとしました。
■ まとめ
今回の一般質問では、
- 都心三宮の未来
- 西区全体の活性化
- 地域コミュニティの再生
- NPOの持続的な地域貢献の支援
- 食品ロス削減という社会的課題
など、多岐にわたる重要政策について議論が行われました。
山下議員は今後も、地域の実情に即した政策提言を続け、神戸全体の発展と西区の魅力向上に取り組んでまいります。


