令和7年第2回定例市会において、我が会派の河南忠和議員は、物価高騰対策から将来の神戸の都市構想、市民生活に直結する課題まで幅広いテーマで一般質問を行いました。以下、主な内容をご報告いたします。
1. 物価高騰対策と幅広い市民への支援策について
国の重点支援地方交付金が倍増し、特別加算によりプレミアム商品券等への活用も可能となる中で、河南議員は学生や零細事業者、商店街など多くの市民が物価高の影響を受けている現状を指摘。生活者と地域事業者の双方を支える経済対策の必要性を訴えました。
市は、国の支援を踏まえ効果的な施策の検討を進める方針を示しました。
2. ポートアイランド半島化(ペニンシュラ化)構想の提案
三宮ウォーターフロントと神戸空港を結ぶ中核として、ポートアイランドを半島化し一体的な都市空間を形成する構想を提示しました。
回遊性向上、防災性強化、新規用地創出など、100年先を見据えた都市デザインとして議論を進めるべきと提起。
市は現時点での検討はないとしつつ、回遊性向上の重要性には同意し、交通基盤整備等を進める考えを示しました。
3. 神戸空港アクセスの抜本的改善について
2030年頃の国際線定期便就航を見据え、空港・三宮・新神戸を結ぶアクセス改善は最重要課題と指摘。
市は、短期のバス増便やBRTの活用に加え、地下鉄新線や次世代交通システムなど中長期の施策も含め、幅広い検討を進めると答えました。
4. 元町駅周辺の再整備について
JR元町駅東口でのバリアフリー化決定を受け、駅周辺の公共空間と高架下を一体で再整備すべきと提案。
市はワーキンググループを設置し、令和8年度末を目標にリニューアルプランを策定する方針を示しました。
5. 公園トイレ清掃の質の確保について
現行契約が「安かろう悪かろう」になりかねない点を指摘し、プロポーザル方式の導入や仕様書の明確化など、質を担保する仕組みの導入を要望。
市も課題を認め、質を重視した契約手法を検討する姿勢を示しました。
6. 2027年 夏季巡回ラジオ体操の誘致について
神戸港開港160年を契機とし、全国生放送される「夏季巡回ラジオ体操」を誘致し、市民の健康づくりとウォーターフロントの賑わい創出に繋げるよう提案しました。
7. フッ化物洗口による虫歯予防と健康格差の縮小について
小学校でのフッ化物洗口の全市展開を踏まえ、重点校での集団洗口の拡充や保護者への丁寧な周知を求めました。
市・教育委員会は、安全性を確保しつつ取り組みを継続・発展させていく方針を示しました。
河南議員は、将来の神戸の発展と市民の暮らしの質の向上を両立させる視点から、今後も建設的な提案を続けていくことを述べ、質疑を締めくくりました。


