令和8年9月28日 決算特別委員会 第2分科会(建設局)【平野達司理事による質疑】

湊町線・山麓線における海上コンテナ車の通行規制の徹底、路面下の空洞調査における他部局との連携、および公園トイレの清掃・維持管理の品質向上について。この内容について、当会派の平野達司理事が質疑をおこないました。

湊町線・山麓線における海上コンテナ車の通行について

【意見】平野理事 湊川公園の交差点から北上して夢野町2丁目の交差点、さらに西に向かって鵯越の交差点に至る湊町線・山麓線の区間においては、2025年1月以降、海上コンテナ車の通行が規制されている状況である。しかし、規制対象となる海上コンテナ車の通行が現在でも見受けられると指摘しました。

【質疑】平野理事 建設局としてこの通行の実態をどのように把握されているか。また、規制後も海上コンテナ車の通行が続いている原因をどのように認識しているのか質疑しました。

【答弁】原建設局長 道路法で定める最高限度を超える海上コンテナ車の通行には特殊車両許可が必要であるが、山麓線の西行き車線においては過去の大きな事故を受け、2023年1月から特殊車両の通行を認めない運用をしており、2025年1月をもって全ての海上コンテナ車の通行許可が切れている状況である。通行実績については、過年度95台程度走行していたが、依然12台が走行している現状を把握している。原因としては運送会社やドライバーの遵法意識にあると考えており、双方に対する啓発が重要である。今後も通行状況の把握に努め、警察や国土交通省、業界団体等と連携して啓発活動や一斉取締りを行い、道路交通環境の改善に努める。

【意見】平野理事 この規制は2022年6月に菊水町10丁目で海上コンテナ車が歩道に横転した事故を受けたものであり、建設防災委員会の質疑を経て、高いガードレールの設置や傾斜角の対応など迅速に行っていただき、地域の安心につながったことに感謝している。しかし、朝の5時台から7時前後にまだ通行が見られ、ルールを分かっていないコンテナ車が北上している状況があると指摘しました。

【再質疑】平野理事 道路標識や案内板の改善、関係機関との連携を含めて、規制対象車両の通行を具体的にどのように減らしていくのか対応を質疑しました。

【答弁】原建設局長 実効性担保のためには運用の徹底が必要である。看板の設置は有効と考えており、2026年3月に通行規制区間に海上コンテナ車通行不可の警告看板を3基設置した。今後も知らない方に伝えるため増設を検討する。警察と連携した一斉取締りも実施しており、通行違反の運転手には経路遵守を指導し、事業者には文書による警告を行っている。啓発活動として、国土交通省や関係自治体、トラック協会と連携して動画やリーフレットを作成し、市内の産業団地入居企業にも提供して荷主企業への周知を図っている。また、山麓バイパスにおいて2025年3月から大型車(II)の料金割引を実施し実質大型車(I)と同じ料金にしたことで、山麓バイパスの大型車(II)の通行量が1日当たり約60台増加し一定の効果が現れた。引き続き様々な取組を着実に進め、より実効性を高めていく。

【要望】平野理事 海上コンテナ車は神戸の物流を担っているが、ルールはしっかり守ってもらわなければならない。一斉取締りについて交通量が多い時間帯に行うと1車線しか通行できなくなるため効果的か難しい面もあると警察に伝えており、カメラや動画で対象車両を確認し会社へ通告していく方法も提案している。建設局としても確認いただき、騒音問題を含めて地域の要望に対応していただきたい。また、都市局が東山菊水線を整備した後に菊水町10丁目や鵯越の交差点を改良すると聞いているが、鵯越の交差点は車線の合流・追い抜きが大変危険であり横断歩道もあるため、スムーズな交通と同時に安全対策をしっかり視野に入れて対応いただくよう要望しました。

路面下の空洞調査について

【意見】平野理事 令和7年度に埼玉県の八潮市で発生した大規模な道路陥没事故を契機に、予防的な点検・調査の重要性が高まっている。神戸市においても道路陥没の未然防止を目的とした路面下の空洞調査を実施してきたと認識していると指摘しました。

【質疑】平野理事 これまでどのような道路・路線を対象にして延長距離をどこまで調査してきたのか。また、調査によって発見された空洞をどの程度補修・対策実施してきたのか、具体的な実績を質疑しました。

【答弁】武田建設局副局長 神戸市では1997年度より、交通量が多く重要度の高い緊急輸送道路や幹線道路、土砂の吸い出しが想定される河川沿いの道路等において、地下埋設物事業者と連携して路面下空洞調査を実施している。現在は2023年から2027年の5か年を対象とした計画(対象延長約550km)を順次実施している。調査ではレーダー探査(1次調査)を行い、陥没の危険度を評価する。危険度A(高い)の箇所は速やかに補修を行い、危険度B(中)・C(低い)の箇所については過年度との比較により空洞が成長している箇所などを対象にスコープによる詳細調査(2次調査)を実施し、危険性が高ければ補修対象とする。現在の計画では3か年分の調査(405km)が完了しており、126か所について補修が必要と判断した。そのうち110か所は補修完了し、残り16か所を鋭意補修している状況である。

【再質疑】平野理事 実績を踏まえ、埋設物の破損や老朽化、地下水など、どのような原因・形で空洞が発生したのか傾向を質疑しました。

【答弁】冨田建設局道路工務課長 現場条件により様々であるが、大きく「吸い出し型」と「沈下型」に分類できる。吸い出し型は、下水管などの水系埋設物や河川の護岸擁壁など水に接する構造物の破損等により土砂が吸い出され、急激に空洞が形成されるものである。一方、沈下型は、地下埋設物敷設時の転圧不足や地盤の緩みなどを原因として時間をかけて地盤が沈下し空洞が形成されるもので、比較的小規模になる傾向がある。調査で確認した空洞の多くは沈下型である。地表面の観察だけで兆候を捉えることは困難であるため、継続的に調査を実施し陥没事故の未然防止に努める。

【再質疑】平野理事 長期的目線では地下水や湧き水によってミズミチができ、空洞が発生する可能性もある。水道局では漏水か湧き水かを判断するために塩素反応の調査を行っている。水道局が得た湧き水の情報提供を、建設局の路面下空洞調査の結果と併せて分析することでリスクの高い場所を効果的に把握できる可能性があると考えるが、様々な部局と連携して分析を進める考えはあるか質疑しました。

【答弁】武田建設局副局長 湧き水は道路陥没の原因の1つであり、あらゆる機会を通じて把握に努めることが重要と考えている。路面下空洞調査の結果と重ね合わせることでリスクの高い箇所を効果的に把握できると考える。局を横断した情報共有・連携は非常に重要であり、道路陥没リスクの早期発見に向けて水道局と調整していきたい。

【要望】平野理事 道路陥没は市民の安心・安全に本当に影響する大きな課題であるため、水道局だけでなく、地下鉄の漏水について随時建設局と話をしている交通局とも、ぜひとも情報連携していただきたいと要望しました。また、都市局の所管となる神戸駅南側のデュオこうべの広場でも地下水の湧き水が出ており、対策のための派生材料が納期待ちで現在使えない状態になっており、水が少し浮き上がってきている状況を今朝現地で確認してきたと述べました。神戸は昔川だったところから湧き水が出てきている可能性があるため、様々な部局と情報連携をしながら、国交省の持つ地下水データベースも含めてしっかり調査をし、安全管理に努めていただきたいと要望しました。あわせて、地元の銭湯などは地下水で比較的営業をしているところもあり、地下水の行く道を止めたり水量を減らすようなことをしないというのが国交省の方針でもあるが、それを踏まえながらもしっかりとした安全対策は必要であると申し添え、対応を求めました。

公園のトイレの清掃、維持管理について

【意見】平野理事 神戸市では公園のトイレの建て替えや美装化、洋式化などハード面の改善を進めてきたが、日々の清掃・衛生管理を適切に行うことが重要である。今回、トイレ管理について従来の方式からプロポーザル方式によって事業者の選定を変更したと聞いていると指摘しました。

【質疑】平野理事 これまでの清掃管理について建設局としてどのような課題を認識しているのか。また、今回のプロポーザル方式によって何を改善し、どのような成果を期待しているのか質疑しました。

【答弁】原建設局長 これまでの清掃業務は一般競争入札で決定しており価格による選定方式であった。週3回の清掃を基本としており、清掃の質の確保や利用状況に合わせた清掃にまで踏み込めていなかったのが課題であると認識している。本年10月からの業務について、利用者が多い中部建設事務所管内(中央区・兵庫区)において、品質向上の取組等の提案を求めるプロポーザル方式による事業者決定を行った。決定した事業者からは、業務開始後2か月以内に尿石等を徹底的に除去するリセット清掃の実施、2か月に1回程度の社内監査とフィードバック、利用者が多い湊川公園トイレの清掃頻度を週5回に増やすといった提案を受けている。これらが着実に履行されることで、清掃の質や衛生環境の向上が図れると期待している。

【再質疑】平野理事 プロポーザル方式の変更により事業費が増えると考えられるが、公園のトイレは日常的に利用される場所であり費用対効果も検証する必要がある。今回の取組について、清掃品質の向上や利用者の評価などどのような指標で効果を検証するのか。また、効果が確認された場合には将来的に対象を全市に拡大する考えはあるのか質疑しました。

【答弁】奥野建設局公園部局長 取組の検証に当たっては、本市職員のパトロールによる状況確認、事業者が実施する社内監査結果、地域の方々の声などを基にして実施していきたい。公園のトイレは神戸市のまちの印象を左右する重要な要因であり、ハード面のみならず清掃の質の向上を図ることは非常に重要と考えている。今後、プロポーザル方式で決定した業務について清掃の質や費用対効果などを検証し、効果的な発注方法や期間、対象などの課題整理を行い、全市展開すべきかどうかを検討していく。

【要望】平野理事 これまで「安かろう悪かろう」の状況が続いていたため、新しい事業者になった最初のタイミングでの市民の印象は絶対に重要である。きれいになったという印象になれば利用しやすくなるため、費用がかかっても進めていただきたい。少年野球の女子選手や親御さんからもトイレが使えずコンビニまで行っているという話を聞いており、トイレは玄関口のイメージになるためきれいにしていただきたい。また、湊川公園のトイレは整備後入り口が水浸しになる問題があったため、建築住宅局の整備に関わる部分も含めてしっかり整備・改善していただきたいと要望しました。

神戸市:決算特別委員会の会議結果(2026年)

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