令和8年8月5日 外郭団体に関する特別委員会【河南忠和委員による質疑】 

株式会社神戸サンセンタープラザの財務状況や再整備、雲井通5丁目再開発に伴う地上空間の魅力向上、株式会社神戸未来都市機構のビューラインや海上アクセス事業の収益改善に関する議論がおこなわれました。この内容について、当会派の河南忠和委員が質疑をおこないました。

1. 株式会社神戸サンセンタープラザの保険代理店業務と未収金について

【質疑】河南委員 財務諸表の保険代理店業務において、前年度の粗利率が約35%であったのに対し、今年度は約15%と大きく変動している点に着目し、その理由と契約件数の目標設定を行っているのか質疑しました。
【答弁】中原本部長 損害保険の長期契約更新のタイミングにより当該年度にどれくらい出るかで収入が変動するため、粗利率が変わります。テナントへのサービスの一環であり、一般向けに積極的に営業しているわけではないため、契約数の目標は設定していません。
【意見】河南委員 損害保険は繰り返しの手続きであり営業能力はさほど関係ないという独自の考察を述べ、積極的に展開しているわけではないことに納得しました。
【再質疑】河南委員 続いて、約4000万円で推移している未収金に関して、単なる1年以内の未収ではなく、数年にわたる回収不能な不良債権が潜んでいないかという強い懸念を示し、その実態について質疑しました。
【答弁】中原本部長 店舗の事情により管理費が取れないケースはゼロではありませんが、遅ればせながらも収入をいただくよう努力しており、ゼロに近づけるよう継続します。
【要望】河南委員 債権回収についてはしっかりと行っていただくよう要望します。

2. 駐車場の付加価値向上と貸会議室の情報発信について

【質疑】河南委員 駐車場事業について、単に駐車スペースを提供するだけでなく、電気自動車の普及を見据えたEV充電設備の設置など、神戸を訪れる方に向けたアピールとなる付加価値を高めることが必要であるとの所感を述べ、利用率の低い区画や高層階を活用したサービス向上策について質疑しました。
【答弁】中原本部長 古いリフト設備がハイルーフ車に対応しきれていない等の課題もありますが、電気自動車の普及状況も研究し、新たな設備投資を抑えつつソフト面でのサービス連携を検討します。
【再質疑】河南委員 貸会議室事業について、先日会派で勉強会を行った際に十分周知されていないと感じた経験から、検索上位に表示されるSEO対策やホームページでの的確な告知が重要であるという考察を踏まえ、利用検討者に向けた情報発信の取り組みについて質疑しました。
【答弁】中原本部長 過去に神戸市のホームページに載せたことはありますが十分ではないと認識しており、利用促進につながる効果的な情報発信のツールや媒体を検討します。
【要望】河南委員 お金のかかることではありますが、ぜひ研究・検討をお願いします。

3. サンセンタープラザの再整備と都心居住の推進について

【質疑】河南委員 サンセンタープラザの再整備は3館単独の建て替えにとどまるべきではなく、同時期に建てられ更新時期を迎える周辺ビルの関係者とも意見交換を行い、三宮から元町までの一体感あるまちづくりの中心となるべきだと主張しました。さらに、単にオフィスや商業施設を整備するだけでなく、子育て世代や若者に選ばれる新しい都市型住宅の導入など「人が住む」視点が、昼夜を通じた賑わいや防犯・コミュニティ形成に繋がるとの詳細な所感を述べました。このような考察を踏まえ、周辺地域を含めた都市デザインと都心居住を含む複合的なまちづくりの検討状況について質疑しました。
【答弁】中原本部長 三宮・元町を含めた都心全体への影響を考慮し、センター街周辺の地権者とも一体的なまちづくりに向けた議論を行い、市としてある程度取りまとめを行っています。居住機能を含めた複合化についても、都市計画の規制等と調和を図りながら、コンサルタントや地権者としっかり検討していきます。
【意見】河南委員 区分所有者が中心にはなると思いますが、コンサルタントの意見や神戸市の都市づくりの考え方がリードしていく必要があると考えます。
【要望】河南委員 そのような考え方がしっかりと反映されるよう要望します。

4. 雲井通5丁目再開発に伴う地上空間の魅力向上と無電柱化について

【意見】河南委員 新バスターミナルビルは三宮東側を象徴する新たなランドマークであり、単なる建物の建設にとどまらず周辺商店街など地域全体の活性化へ波及させるべきだとの見解を示しました。
【質疑】河南委員 地上空間の魅力向上において、景観・防災・安全性を高める道路の無電柱化は最重点地域として積極的に進めるべきであり、地元から期待の声が寄せられている北側のあじさい通り商店街については第2期工事を待たずに今から着実に検討を進めるべきだとの考察を述べ、取り組みの考え方を質疑しました。
【答弁】中原本部長 ビル更新だけでなく、周辺の広場や歩道と一体的な空間整備を意識しています。無電柱化についても、電気以外の機能や荷捌きの取り扱いについて直近で地元と意見交換を進めており、一定の把握ができ次第、道路管理者等と協議を行い、第2期を待たずに着実に進めてまいります。
【要望】河南委員 ぜひよろしくお願いいたします。

5. ビューライン(六甲有馬ロープウェー・摩耶ケーブル)の利用促進策について

【質疑】河南委員 70周年記念行事やインバウンド需要により過去最高の乗客数を記録したことを評価する一方で、社会情勢の変化に伴う料金改定の検討状況について具体的な内容を求めました。
【答弁】浜本専務 施設の老朽化や資材・人件費の高騰により環境が厳しいため、コスト増を賄うための料金改定を試算・設定する方針ですが、監督官庁の審査前のため現時点では具体的な金額は申し上げられません。
【再質疑】河南委員 持続可能な事業運営には料金改定だけでなく、それに見合う魅力や付加価値を高め「また利用したい」と思わせる利用増の取り組みが不可欠であるとの所感を述べ、利用者の増加に向けた具体的な施策について質疑しました。
【答弁】井原常務 中国のSNSで具体的な観光ルートが紹介されたことが大幅増の主な要因でした。今後はSNSを活用した具体的な観光ルートの発信やYouTuberの活用、六甲山牧場(シープ競走等)とのタイアップ企画などを秋に向けて調整し、さらなる誘客に努めます。
【意見】河南委員 中国便が限られている現状を踏まえ、他のターゲットへの広報もしっかりと行っていただきたいと考えます。
【要望】河南委員 単独ではなく、人気キャラクターやアニメ・ゲーム等とのコラボレーション、夜景や自然を生かした体験型企画など新たなプロモーションに挑戦し、周辺施設や交通事業者と連携してエリア全体の魅力向上につなげるよう要望します。

6. 海上アクセス事業(ベイ・シャトル)の観光路線としての活用について

【質疑】河南委員 乗客数が伸び悩み経営に影響を及ぼしている現状に対し、同航路は単なる交通手段ではなく神戸の都市ブランドや観光振興を担う重要なインフラであると指摘しました。現状維持ではなく利用者を増やす具体策をスピード感を持って実行すべきだとの見解を示し、見解を質疑しました。
【答弁】浜本専務 駐車場無料サービスの廃止やインバウンド割引の終了など収支改善を図るとともに、旅行会社へのセールス強化や「U-25応援割」の実施などプロモーションに取り組んでいます。
【再質疑】河南委員 単なる価格やプロモーションではなく、「船に乗ること自体が旅の楽しみ」となるような展開が必要だと独自の考察を述べました。例えば、姫路城を訪れるインバウンドに対して船と組み合わせた周遊プランを造成するなど、広域の観光ルートとしての活用について見解を質疑しました。
【答弁】浜本専務 船の旅という観点は重要であり、台湾などからの旅行者に対し、姫路などの観光資源と連携したルート展開や、ノベルティ等のアイデアも参考にしながら、乗船客数の増加を図っていきます。
【意見】河南委員 自身が北極経由の航空便に搭乗した際に北極通過証明書を配られて面白かったという実体験も交え、船で来た思い出づくりを演出する「乗船記念証の発行」や、夏場の「神戸ウォーター配布」など、小さな心配りでも神戸らしいおもてなしを感じてもらうソフト面の強化が必要であると提案しました。
【要望】河南委員 最初から完璧である必要はないため、仮説を立てて実行・検証を繰り返し、赤字解消に向けて様々な新しいアイデアに積極的にチャレンジしていただくよう要望します。


我々自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、外郭団体の経営改善と市民サービスの向上に向けて、現場の声を力に引き続き積極的な提言を行ってまいります。

神戸市:外郭団体に関する特別委員会の会議結果(2026年)

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