令和8年3月9日 うえなか議員が予算特別委員会 第2分科会(健康局)で質疑   

将来の医療提供体制を見据えた地域医療構想、在宅医療を支える医療介護連携の強化、そして多死社会に対応した終活支援や樹林葬の運用など、市民が最後まで自分らしく暮らせる環境づくりについて、当会派のうえなか美貴子委員が質疑をおこないました。

1. 2040年を見据えた新たな地域医療構想の策定

【質疑】うえなか委員
高齢者人口がピークを迎える2040年に向け、国は新たな地域医療構想のガイドラインを示す予定です。神戸市における現在の病床機能の課題と、今後の策定に向けた方向性を伺います。

【答弁】熊谷健康局長
神戸圏域では現在、回復期病床が不足している状況にあります。新たな構想では、これまでの区分に加え、高齢者の急性期患者に対し、早期リハビリテーション等を行うことで早期の在宅復帰を目指す「包括期」という機能の重要性が高まります。令和7年度から検討を開始し、令和8年度末までの策定を目指します。

2. 医療介護連携の拠点機能の充実

【質疑】うえなか委員
在宅医療の推進には医療と介護の緊密な連携が不可欠です。市内9カ所に設置されている「医療介護サポートセンター」のこれまでの成果と、今後の役割について伺います。

【答弁】梅永健康局部長
開設から10年が経過し、多職種が顔の見える関係を築くことで直接的な連携が進んできました。今後は国が示す4つの重要場面(日常の療養支援、入退院支援、急変時の対応、看取り)ごとに、地域課題を深掘りし、解決策を検討していく役割を担っていきます。

【質疑】うえなか委員
急変時の往診対応や入退院時のマッチングなど、介護現場と医療機関を繋ぐ機能をさらに強化してください。特に病院側のソーシャルワーカーなどに対しても、センターの存在をさらに周知徹底することを要望します。

3. エンディングプランサポート事業の統合と終活支援

【質疑】うえなか委員
身寄りのない高齢者を支援する「エンディングプランサポート事業」について、令和8年10月から「終活相談窓口」を運営する社会福祉協議会へ窓口を統合する計画が進んでいます。単なる場所の移動に留まらず、事業そのものを統合して一元化すべきと考えますが、いかがでしょうか。

【答弁】井原健康局副局長
利用者の利便性を考え、窓口を統合する方向で進めています。これまでの健康局でのノウハウを丁寧に引き継ぎ、福祉局や社会福祉協議会と密に連携して、相談から契約、葬儀・納骨までを一貫してサポートできる体制を整えてまいります。

4. 樹林葬墓地の運用と市民への周知

【質疑】うえなか委員
ひよどりごえ森林公園内に整備中の樹林葬墓地について、今月から募集が開始されます。粉骨(パウダー化)した遺骨を埋蔵し、約50年かけて自然に還る仕組みですが、運用の詳細と「立ち会い」に関する検討状況を伺います。

【答弁】井原健康局副局長
ご遺骨は粉骨した状態で一旦市がお預かりし、年数回に分けて市が責任を持って埋蔵いたします。構造上、個別の埋蔵に立ち会うことは困難ですが、埋蔵が完了した後にご遺族へ通知をお送りし、ご都合の良い時にお参りいただけるようにいたします。

【質疑】うえなか委員
生前申し込みをされた方が、平均寿命を超えて長生きされた場合でも予約枠は保持されるのでしょうか。また、埋蔵場所の特定は可能ですか。

【答弁】井原健康局副局長
生前申し込みの方が募集期間の20年を過ぎて亡くなられた場合でも、責任を持って埋蔵いたします。埋蔵場所については、埋蔵完了の通知の際にお知らせする運用とする予定です。

5. 甲南斎場の駐車場不足の解消(要望)

【要望】うえなか委員
市内4カ所の斎場のうち、甲南斎場は築75年を超え老朽化しているだけでなく、駐車場が3〜4台分しかなく、収骨の際に親族が乗り合わせて行かなければならないなど、非常に不便な状況にあります。敷地が狭いという制約はありますが、近隣地の活用を含め、駐車場の確保に向けて最大限の努力を要望します。

6. 健康寿命の延伸に向けた「歩く習慣」の啓発

【質疑】うえなか委員
「健康日本21」では1日7,100歩、高齢者は6,000歩という目標が掲げられています。歩くことはメンタルヘルス対策やフレイル予防にも有効ですが、普及に向けた市の取り組みを伺います。

【答弁】森井健康局副局長
7,000歩で死亡リスクやうつ病のリスクが低下するというエビデンスに基づき、ホームページ等での啓発のほか、地域の通いの場に理学療法士や保健師を派遣して、ウォーキングの効果を伝えています。

【質疑】うえなか委員
単に歩数を提示するだけでなく、日常生活の中で「あと何歩増やせばよいか」など、市民一人ひとりに寄り添った具体的な指導を心がけていただくよう要望します。


自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、誰もが安心して老後を迎え、住み慣れた地域で最後まで健やかに暮らせる「健康長寿都市・神戸」の実現に邁進してまいります。

神戸市:予算特別委員会の会議結果(2026年)

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