令和8年7月1日、大野陽平委員長のもとで神戸市会・都市交通委員会が開催され、当会派からは平井真千子委員、なんのゆうこ委員が出席いたしました。

本委員会では、交通局、都市局、建築住宅局の3局より令和8年度の事業概要や主要なまちづくり案件について報告を受けたほか、市バスの路線再編等に関する3件の陳情審査が行われました。 また、委員会の審査終了後には、交通局の「名谷車両基地」へ赴き、実地視察を行いました。本日はその概要をご報告いたします。
■ 各局からの主な報告事項(令和8年度事業概要等) 委員会では、以下の通り3局から持続可能な都市の実現に向けた報告が行われました。
- 交通局: 深刻な運転手不足や燃料費高騰を見据えた市バス・地下鉄の経営基盤強化、安全対策(ホームドア・防犯カメラ整備)、およびデータに基づいたバス路線の最適化などについて報告されました。
- 都市局: 三宮周辺の再整備(新バスターミナル等)や、既成市街地・ニュータウンの活性化策、ならびに神戸ハーバーランド株式会社の保有株式売却に向けた今後のあり方について報告されました。
- 建築住宅局: 若年・子育て世帯の住み替え支援など豊かな住まいづくりの推進、市営住宅の適正管理、および所有者不明空き家に対する指導強化などの空き家対策について報告されました。

※当局からの報告事項に関する詳細は、委員会資料をご覧ください。
■ 陳情審査と会派としての対応 本委員会では、市バスの減便や路線再編の中止・見直しを求める3件の陳情(第211号、第212号、第213号)について審査を行いました。 住民の皆様の不安は十分に理解できるものの、30年間で利用者が半減している現状や深刻な運転手不足を踏まえると、需要と供給のバランスに応じた持続可能な路線網への転換は避けられない状況にあります。 交通局が客観的データに基づき、地域との丁寧な意見交換を重ねていく姿勢を示していることから、当会派としては「現状維持や無条件の存続を求める陳情」に対しては、審査打ち切りまたは不採択とする判断を下しました。
■ 名谷車両基地・実地視察のご報告 委員会での審査終了後、地下鉄「名谷車両基地」の視察を行いました。

■ 地下鉄の安全運行を支える研修施設 名谷車両基地では、まず職員の研修施設を訪問いたしました。こちらでは、実際の運行を想定した「地下鉄の運転訓練用シミュレーター」を体験させていただきました。 日々、乗客の皆様の命を預かる乗務員の方々が、こうした本格的な設備を用いて厳しい訓練を重ね、安全運行のための技術を磨いている現場を直接確認することができました。

■ 昭和の記憶を今に伝える「神戸市電」展示施設 続いて、同基地内にある市電の展示施設を見学いたしました。 ここには、市民の足として親しまれつつも昭和46年(1971年)に惜しまれながら廃止された「神戸市電」の車両が大切に保存されています。実物の車両に加えて当時の様子を伝える貴重な写真等も多数展示されており、神戸の交通網の歴史を肌で感じることができる素晴らしい空間となっていました。 なお、こちらの展示施設は当時の面影を色濃く残していることから、これまでに映画等の撮影ロケ地としても利用された実績があるとのことです。

■ 視察を終えて 今回の名谷車両基地の実地視察を通じ、最新の技術と訓練によって守られている現在の安全運行の裏側と、大切に継承されている過去の交通の歴史の双方を学ぶ貴重な機会となりました。
今後も都市交通委員会の一員として、現場の状況をしっかりと把握し、市民の皆様が安全で快適に利用できる公共交通の維持・発展に向けて、市会での議論に力を尽くしてまいります。

