産業就労支援財団が実施する開業支援コンシェルジュとスタートアップファンドの成果検証、および神戸観光局が取り組む神戸ルミナリエのクーポンキャンペーンとウォーターフロントエリアの幅広い活用を求める内容。この内容について、当会派の河南 忠和 委員が質疑をおこないました。

1. 神戸開業支援コンシェルジュについて
【質疑】河南委員 神戸開業支援コンシェルジュについて、これまで2年にわたって利用企業に対するフォローアップができているのか質問してきたが、そろそろ検討が終わって実際にフォローアップしていただきたいと思っている。現在の状況を教えてほしい。
【答弁】直原常務理事 開業支援を行った企業について売上や雇用の状況を把握するべきとのご意見をいただき、先般、令和2年から6年度までに開業支援コンシェルジュを利用して創業された方やインキュベーションオフィスの卒業企業に対し、状況の調査を取り急ぎ行った。その結果、多くの事業者が神戸市で活躍しており、売上や雇用が順調に拡大し、売上が1億円を超える企業も複数あることが確認できた。フォローアップを行って現状を把握していくことは、財団の今後の取り組みを考える上で非常に大切であると改めて確認できたため、どのように結果を活用していくかを含め、効果的な方法を引き続き検討していく。
【要望】河南委員 1億円を超える売上を達成した企業が複数出たことは大変素晴らしい。開業支援コンシェルジュを利用して1億円以上の売上に至ったという理由や成功事例があれば、他の事業者にとっても励みになるため、広く告知していただきたい。幅広くコンシェルジュを使ってほしいという告知をお願いする。

2. スタートアップファンドについて
【質疑】河南委員 令和7年度の出資予定総額5億円のうち4億円がファンドへ出資済みとなっているが、令和3年に組成された「ひょうご神戸スタートアップファンド」の成果はどうなっているのか。投資した企業数や、上場(IPO)やExitがあったのか、また神戸市内への拠点設置や雇用の創出など、具体的な数値を教えていただきたい。
【答弁】杉森部長 2021年3月より組成された「ひょうご神戸スタートアップファンド」は約11億円で、そのうち神戸市からは1億円を出資した。2025年度末までに19社への投資を完了し、現在はファンドマネージャーを中心に神戸市も関わりながら、成長段階に合わせた技術的・経営的支援を行う育成期に入っている。実績として、投資した19社のうち少なくとも13社が神戸に拠点を構え(県下では14社)、東京や北海道に本社がある企業もこの出資を契機に神戸へ拠点を構えていただいた。また、上場した企業はリベラウェアという会社の1社である。現在は運用期間中であるが、評価額としては投資金額に対して現状1.4倍程度になっている。
3. 再質疑(スタートアップファンドによる雇用創出)
【質疑】河南委員 今回の新たなスタートアップファンドの参考になると思うが、先ほどの答弁で雇用創出に関しての言及がなかった。雇用創出がどのような状況になっているか教えてほしい。
【答弁】杉森部長 雇用創出の具体的な数は把握していないが、神戸市内に拠点を構えていただいたスタートアップの中には、10名以上、20名ほどスタッフを雇用している企業もあると伺っている。
4. 再質疑(スタートアップファンドのフォローアップ体制)
【質疑】河南委員 ファンドで組成された企業に対し、先ほどの開業支援コンシェルジュのようなフォローアップは行われているのか。投資組合を通じての投資だと思うが、神戸市がどのようにフォローアップに関わっているのか教えてほしい。
【答弁】杉森部長 現在は育成期に入っており、ファンドマネージャーを中心としつつ、神戸市を含む関係支援機関と連携しながら、投資先企業の成長段階に応じて最終的な上場に至るまでの経営並びに技術的な指導を行っている。
5. 再質疑(スタートアップファンドの評価指標)
【質疑】河南委員 今回の投資事業有限責任組合公募要項にも「神戸経済の活性化に寄与する活動を行うファンドを募集する」と書かれている。新たなファンドにおいて、ひょうご神戸スタートアップファンドの成果と課題を踏まえ、どのような指標(KPI)を持って成功と評価するのか。例えば現在の1.4倍という評価額が2倍になれば成功なのか、具体的な基準を教えてほしい。
【答弁】杉森部長 公共的セクターがファンド出資を行う目的には、市内スタートアップの成長支援、市外スタートアップの誘致や雇用創出、市内企業とのオープンイノベーション促進、市内企業による投資の誘発、イノベーションの創出などがある。雇用者数、市内に拠点を構えた数、ファンドの評価額などもしっかり見ていく必要があるが、本市の施策との親和性や相乗効果など、トータルでの神戸市内における経済波及効果をしっかり発揮できるように取り組んでいきたい。
【要望】河南委員 具体的な数値としての設定はないということだが、公のお金で投資する以上、経済波及効果をきちんと市民にお知らせできる形が必要である。現在育成期に入っているとのことなので、そういった現状についてもぜひ議会へ情報提供していただきたい。
6. 神戸ルミナリエについて
【質疑】河南委員 昨年の神戸ルミナリエで配布されたサンキューカードについて、認知度が低く見せ方が難しいという答弁を前回いただいたが、今年度は評価や進展など何か改善点はあったのか。
【答弁】周尾常務理事 前回の課題を改善するため、名称を「ルミナリエクーポンキャンペーン」と分かりやすくし、新たに作成したロゴマークを参画店舗に掲示していただく形をとった。また、利用期間をルミナリエの開催期間前後を含めた1ヶ月(1月16日から2月15日)に大幅に延長し、前売り券の購入者にも適用した。その結果、前回のアンケート調査では利用率が3%であったが、今回は利用率が6%、さらに利用予定がある方が21%となり、全体で27%の利用意向が示された。参画店舗も155店舗に増え、取り組みが広がったと考えているが、引き続きキャンペーンが浸透していくよう取り組みたい。
【要望】河南委員 利用率が上がっているのは大変ありがたいが、実際に使う飲食店やバーなどの数が155店舗というのはまだ少し足りない気がする。神戸の夜の街を楽しんでもらうためにも、告知を頑張って参画店舗をさらに集めていただきたい。

7. ウォーターフロントエリアの賑わいづくりについて
【質疑】河南委員 第1突堤の横にスーパーヨット用のハーバーが整備されるが、スーパーヨット専用になると一部の富裕層だけの施設となり、市民から遠い世界のものとして見られるという指摘を受けた。ウォーターフロントが親水地域になっていく中で、一部の方の道楽だけの港になるのではなく、カフェを設けるなど広く市民が親しめるような庶民的な賑わいづくりに気配りしていただきたい。神戸観光局としても、これを港湾局の事業と言わずに、神戸をより親しんでもらえる港にするためにどのように対応するのかコメントをお願いしたい。
【答弁】大畑局長 ウォーターフロントの再整備・リニューアルは神戸観光にとっても非常に大きな起爆剤になると考えている。スーパーヨットのマリーナは非常に楽しみな施設であるが、特定の人だけが恩恵を受けるのではなく、そういった施設を含めた神戸港の魅力を市民も観光客も体感できることが重要である。これから進む再整備のチャンスをしっかりと観光誘客に結びつけていくことに力を尽くしたい。
【要望】河南委員 ぜひよろしくお願いしたい。

自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、本委員会の質疑を通じて明らかになった課題に対し、今後も市民の皆様の声を市政に反映し、神戸経済の発展と市民生活の向上に向けて全力で取り組んでまいります。


