令和8年6月17日、福祉環境委員会が開催されました 。当会派からは山下てんせい委員、植中雅子委員が出席いたしました当局より各局の事業概要についての説明が行われた後、各委員からの質疑がおこなわれました 。
当局からの事業概要説明
【環境局】
- カーボンニュートラルの実現: KOBEゼロカーボン支援補助金の実施や、公共施設等へのペロブスカイト太陽電池などのクリーンエネルギー導入を推進します 。
- ごみの減量と資源の循環: 資源回収拠点「エコノバ」の設置拡大や、事業系ごみの資源化・減量化、三宮駅周辺におけるカラス対策ネットボックスの実証設置による環境美化対策等を進めます 。
- 自然との共生: KOBE里山自然共生センターを活用した保全活動や、環境DNA分析を活用した海域・河川の生物調査等を実施します 。
- 生活環境の維持: 土砂条例等の適正運用や、解体工事におけるアスベストの飛散防止対策を徹底します 。
【健康局】
- 医療提供体制の確保: 二次救急病院への支援拡充や、西市民病院の再整備、北神地域の新病院(済生会兵庫県病院と三田市民病院の再編統合)整備支援等を進めます 。
- 健康寿命の延伸・健康格差の縮小: 小学校におけるフッ化物洗口の対象拡充(3~6年生への配付)や、新たに30歳を対象とした歯周病検診を実施します 。
- 多死社会への対応: ひよどりごえ森林公園内に自然回帰志向に対応した「樹林葬墓地」を整備し、令和8年夏頃から供用を開始します 。
- 食品衛生・環境衛生: 銭湯の持続的な経営支援と利用促進のため、入浴料金の激変緩和措置(500円)を行います 。
【福祉局】
- 生活困窮者への支援: 食支援団体に対する活動経費やコミュニティフリッジ設置費用の補助、無料配布会「フードサポートこうべ」を実施します 。
- 高齢者支援: フレイル状態にある高齢者に向けた新たな通所型サービスの創設や、介護現場でのハラスメント防止に向けた取組を実施します 。
- 障害者支援: 医療的ケア児者等への訪問看護事業者による市独自の「見守り・介護」支援制度の創設や、計画相談支援導入の推進を行います 。
- 地域共生社会の実現: 災害時の要援護者支援の在り方の検討や、しあわせの村のリニューアル方針策定を行います 。

山下 てんせい委員

環境局、健康局、福祉局の各所管事業において、現場の実態に即した事業の適正化と医療・福祉施設の持続可能性について、当会派の山下てんせい委員が質疑をおこないました。
1. エコノバ事業の課題と運用改善について
【質疑】山下委員 玉津地域交流センターに併設された「エコノバ」において、瓶などが集まり過ぎて収納しきれず、管理者の大きな負担となっています 。7月から一時休止すると聞いていますが、集まり過ぎる点の改善策はどうお考えですか 。
【答弁】近藤環境局副局長 収集頻度を上げる対応や、一気に大量の瓶が入らないような投入口の仕様変更等の対応策を検討しています 。
【再質疑】山下委員 緩衝材(プチプチ)の回収において、事業者が回収しない種類のものまで管理者が持ち帰って処分していると聞きました 。排出ルールについての周知により積極的に取り組むべきではないですか 。
【答弁】近藤環境局副局長 管理者に異物除去の負担をおかけしないよう改めてお伝えするとともに、ルールの取りまとめ等も含めて内部で検討してまいります 。
【意見】山下委員 地域ごとに収集物のバランスを考え、既存の集団回収との棲み分けなど地域性を十分に考慮して事業を広げていただきたい 。
2. 神戸市看護大学および看護専門学校への支援について
【質疑】山下委員 開学から30年が経過し施設の老朽化が進む神戸市看護大学に対し、設置者である市としてどう老朽化対策に取り組むのか見解を伺います 。
【答弁】熊谷健康局長 公立大学法人化以降、約7億9,000万円を投資して老朽化への対応を進めてきました 。今後もエレベーターの更新やLED照明化など、計画的な施設整備に取り組みます 。
【再質疑】山下委員 医師会や民間病院協会が運営する看護専門学校は定員割れで危機的状況にありますが、市内就職率も高く本市に大きく貢献しています 。両校を置き去りにしないための見解をお伺いします 。
【答弁】熊谷健康局長 医師会の学校は87.5%、民間病院協会は62.5%と高い市内就職率を確保いただいていると認識しています 。両者から状況をお聞きし、市として何ができるのか検討してまいります 。
【要望】山下委員 資金的支援だけでなく「協働」という視点で、幅広い視野での学校の在り方を協議していただきたい 。
3. 高齢者の健康維持のための運動施設について
【質疑】山下委員 健康な高齢者がリハビリ施設で運動を希望しても断られるケースがあります 。局として、健康な高齢者向けの運動施設やプログラムについてお考えはありますか 。
【答弁】熊谷健康局長 現在のところ、局として用意している事業はございません 。
【意見】山下委員 民間活力を活用したプログラムの検討も重要であるため、今後さまざまな協議をしながら提案していきたい 。
4. 新たな通所型サービスの創設について
【質疑】山下委員 今年度から開始する新たな通所型サービスにおいて、頭脳のフレイル対策として「健康マージャン」等の効果的なプログラムの導入を考えるべきではないですか 。
【答弁】小寺福祉局副局長 1回90分以上のプログラム「神戸いろどりアクティブ」を創設し、令和8~9年度に試行します 。個別のメニューは指定しませんが、健康マージャンを含め、介護予防に資する幅広いプログラムの提案が事業者から出てくることを期待しています 。
【意見】山下委員 賭け事などの要素を排除し、競技として正しく指導・チェックできるインストラクターを備えた事業提案を促していただきたい 。
植中 雅子委員

環境施策の定着と野生鳥獣対策の安心確保、ならびに医療・福祉現場における人材確保策の強化について、当会派の植中雅子委員が質疑をおこないました。
1. コンポストの普及促進について
【質疑】植中委員 コンポスト(キエーロなど)は、細かく切る手間がかかり、臭いも気になって続かないという欠点があります 。手を使わずに撹拌できるような工夫や臭い対策の実装について、どのようにお考えですか 。
【答弁】近藤環境局副局長 今年度年間100回の講習会において、臭いや虫を防ぐための土とごみの割合や混ぜ方の実践を丁寧に伝えています 。手が触れないツールの活用については、内部で検討し、ホームページ等で案内できないか検討いたします 。
【要望】植中委員 実証実験で終わらず継続してこその事業ですので、よろしくお願いいたします 。
2. 外来生物・野生鳥獣対策(ツキノワグマ)について
【質疑】植中委員 いよいよ北区にも熊が出没しましたが、北区の山林周辺にセンサーカメラはどのくらい設置してくださっているのでしょうか 。
【答弁】岡田環境局部長 AI機能のついたセンサーカメラを、道場地区に109台、五社・唐櫃エリアに20台、三木・三田近接地区に10台、丹生山地区に15台、藍那地区に19台設置しており、そのほか谷上や六甲山のエリアにも設置しています 。
【意見】植中委員 たくさんのカメラをつけていただいていることが分かり、安心いたしました 。
3. 神戸市看護大学の就職率向上と離職防止について
【質疑】植中委員 神戸市看護大学の市内就職率向上に向けて、入学金の見直しや奨励金以外にどのような取組をされ、成果を上げていますか 。
【答弁】熊谷健康局長 直近の令和7年度の市内就職率は58.4%と前年比で5.6%増加しました 。市内高校からの推薦枠拡大や高校訪問の倍増、市民病院機構への特別推薦制度(毎年約30名)などの取組が安定的な就職率確保につながっています 。
【要望】植中委員 市外から来て市内で住む学生への家賃等への助成導入と、一回就職した新人や実習生を指導する教育担当者への支援を通じた離職率の低下策を要望いたします 。
4. 計画相談支援導入の推進について
【質疑】植中委員 計画相談支援の担い手となる相談支援専門員が十分に育っていません 。県で年1回行われている研修を年2回に増やすなど、まずは有資格者を増やす対策に注力すべきではないですか 。
【答弁】黒田福祉局副局長 市独自の補助要件緩和等により、令和元年度から相談員は計80名増加しました 。県の初任者研修は定員制限が元に戻り、令和6年度からは県が別途指定する事業者1か所でも受講可能となり、現在申し込まれた方全員が受講できる状況です 。
【要望】植中委員 本市の計画相談導入率は政令市の中でも断トツで低いため、せめて真ん中ぐらいまでいくように努力していただきたい 。
自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、持続可能な資源循環社会の構築や、地域を支える医療・福祉人材の確保、そしてフレイル対策の推進に向け、今後も現場の生の声を市政に届け、市民生活の向上に全力で取り組んでまいります。


