令和8年7月14日 外郭団体に関する特別委員会【浅井 美佳副委員長による質疑】

シルバー人材センターの収支状況に対する疑問と改善の要望、および神戸観光局のKPI達成と事業成果の関連性、神戸ワインにおける市場原理の活用と醸造支援への期待について問う内容。この内容について、当会派の浅井 美佳 副委員長が質疑をおこないました。

1. シルバー人材センターの収支状況について

【質疑】浅井副委員長 私はこの委員会で質疑させていただくのは3回目で、令和4年度からずっと拝見しているが、今回シルバー人材センターでマイナス1,300万円となってしまったのは残念である。令和4年度の会計でマイナス3,500万円からチームを立ち上げてテコ入れをしてプラス223万円、翌年度は1,900万円までいった。昨年、財団に統合されることになって見込みがプラス3,000万円だったのに、なぜマイナス4,200万円(※実績との乖離)になったのか。昨年の7月のレビューで見込みを出されてから、10ヶ月程度でなぜそんなに変わるのか。フリーランス法改正の件と夏場の作業手控えの2点について、それぞれどれくらいのマイナスのインパクトがあったのか教えてほしい。

【答弁】今井常務理事 予算と決算ベースでは約4,500万円の乖離がある。一番大きいのはインボイス・消費税負担の上振れで約1,400万円、それから請負事業の利益逸失として、夏の屋外作業を休止したこと等で1,000万円弱といった主な要因がある。それに加えて統合経費の上振れなどもあったため、予算・決算管理ができている。今後の税体系での改善が進めば消費税負担は解消していくものと理解しており、あとは経営努力でカバーできるよう努めてまいる所存である。

【意見】浅井副委員長 今後の改善案は理解しているつもりだが、フリーランス法の改正は2023年5月にも決まっていた。今の段階で「蓋を開けたら上振れしました」というのは、議論自体が1年遅れなのではないかと思う。もし1年前から話ができていたらマイナスも防げたのではないか。皆さんが提案して実現した「シルバー会員スキルシート」や、子育て支援など前向きな話があるだけに、収支が見込み違いで「先行経たなくなる(経営が成り立たなくなる)」となると非常にもったいない。

【要望】浅井副委員長 局の方ともっと連携を取れると思うので、良い事業をされている反面、事業自体の正確さや数字の精度を、ぜひ皆さんで見ていただきたい。それがもし配置の問題であれば、もう少しそこを精査していただきたい。

2. 神戸観光局のKPIと事業成果の関連性について

【質疑】浅井副委員長 KPI達成に向けて取り組むという大前提について、皆さん宿泊者数などを書かれているが、このKPIが達成されたことは素晴らしい。ただ、皆さんの1個1個の事業の努力によって、どれが結びついてKPIが達成されたのかがわからない。もしかしたら、チャーター便で来た方々のおかげで、皆さんの努力を差し引いても達成したかもしれない。「皆さんの努力のおかげ」の部分が分からないのが、全体を読んでいて非常にもったいないと思う。

【答弁】田辺専務理事 神戸観光局としてのKPIは、宿泊者数(国内590万人、インバウンド100万人)と観光消費額3,700億円を設定している。2025年度は大阪・関西万博や神戸空港の国際化、GLIONアリーナの開業が追い風となり、国内宿泊者数は635万人、インバウンドは140万人と上回った。観光消費額については今年の秋に実績が出る予定だが、県の調査では対前年比で1.2倍の伸びを見せており、ある程度達成できているのではないかと考えている。

【要望】浅井副委員長 特に皆さんがやっていただきたいのは「神戸に来る人を増やす」という部分なので、SNSのフォロワー数が何人から何人になり、そのうちの何人が実際に神戸に来たかまで追いかけられるはずだ。今の世の中、そこまでレビューは入れられる。ぜひ皆さんの努力のおかげで動いた部分が見えるようなレビューシートや事業報告を今後は見せていただきたい。

3. 神戸ワインの市場原理と醸造支援について

【質疑】浅井副委員長 神戸ワインについて、元々非常に大きな赤字だった部分をうまく売却いただき、今は少しですが黒字が出ている。重い荷物が下りたのかなと思っており、今後は市場原理にうまく乗っかっていくのかなと思っている。先ほど「白鶴さんだけに売っているわけではない」という答弁をいただいたが、1社だけだと市場原理があまり働かないので、いくつかのワイナリーが必要だと思う。醸造支援という文字が事業の中に書いてあるので、そこを大切にしていただきたい。

【答弁】椿野局長 ワイン用ブドウの生産振興についても、地域の果樹振興で長年培った技術のノウハウを持っておりますので、活かしていきたい。今おっしゃった醸造支援につきましても、職員がノウハウを持っている部分がございますので、そういった点があれば公社とも相談して検討していきたい。

【要望】浅井副委員長 ぜひ、いろんな技術を持った方が神戸で切磋琢磨してほしい。1からブドウを育てなくていいわけですから、その中で質の高いブドウを使って質の高いワインを作っていくことが、神戸ワインが世界で評価される日が近づくことだと思う。ぜひ、今の農家さんにおいて苗を大切にしていただき、新しい苗も植えていただけたらと思う。


自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、本委員会の質疑を通じて明らかになった課題に対し、今後も市民の皆様の声を市政に反映し、神戸経済の発展と市民生活の向上に向けて全力で取り組んでまいります。

タイトルとURLをコピーしました