令和8年3月3日、予算特別委員会第2分科会にて、当会派の河南忠和委員は、円滑な公共工事の推進に向けた入札制度の改善や、長年の懸案である道路交通の渋滞解消、そして神戸の魅力を支える公園管理のあり方について質疑を行いました。

1. 公共工事の円滑な推進に向けた入札時公開情報の拡大
【質疑】河南委員
国からの通知や建設業界団体からの要望を受け、工事費の積算条件に関する情報公開を拡大すべき。発注者・受注者双方の事務負担軽減と効率化を図るための現状の認識と、今後の具体的な取り組みは。
【答弁】宇野 部長
現在は見積参考資料などを配布し、積算条件の明示に努めている。一方で、情報公開の過度な拡大は「くじ引き(同額抽選)」の増加を招き、企業の技術力による健全な競争を損なう恐れもある。負担軽減と品質確保、そして公平な競争性のバランスを考慮した情報提供のあり方を慎重に検討していく。
【再質疑】河南委員
情報公開と並行して、企業の技術力や施工品質を適切に評価できる評価設計をセットで構築することを強く要望する。
2. 大阪湾岸道路西伸部の整備と周辺活性化
【質疑】河南委員
大阪湾岸道路西伸部(ポートアイランド以西)の整備状況と、今後のスケジュールについて市はどのように把握しているか。また、整備に合わせた周辺地域の活性化をどう図るのか。
【答弁】新見 湾岸道路担当部長
現在はポーアイより東側で工事が進んでいるが、西側区間でも用地取得や建物調査が進められている。市としては、全線一括供用が重要であると考えており、有料道路事業の最大限の活用を含め、早期着工を国に強く要望している。また、沿道の神戸学院大学前付近などでは、道路整備による居住エリアと大学・公園の分断を緩和し、一体的な空間を創出する「地域活性化拠点」の整備を、民間活力を導入して検討している。
3. 阪神高速京橋出口周辺の渋滞解消に向けた社会実験の提案
【質疑】河南委員
京橋インター出口から税関本庁前交差点において、直進車による深刻な渋滞が本線まで伸びており、安全上の懸念がある。現在空いている左折専用レーンを「直進・左折併用」に変更するなどの社会実験を速やかに実施すべきではないか。
【答弁】武田 道路部長
当該交差点は第3車線の線形が屈曲しており、直進車が真ん中の車線に集中しやすい課題がある。現在、線形改良の検討を進めている。
【再質疑】河南委員
線形改良は中長期的な対策だ。短期的な対策として、まずは左折レーンの運用変更による効果を客観的なデータで検証する社会実験を強く求める。
【答弁】北田 道路工務課長
警察等の関係機関と調整し、社会実験の実施に向けた協議を前向きに進めていく。
4. 公園トイレ清掃への「プロポーザル方式」導入による質向上
【質疑】河南委員
公園トイレの環境改善には、ハード整備だけでなく清掃等の維持管理の質向上が不可欠。「安かろう悪かろう」にならないよう、ノウハウを評価するプロポーザル方式を導入すべき。
【答弁】原 建設局長
令和8年10月からの次期契約において、まずは中央区・兵庫区を管轄する中部建設事務所管内で、試験的にプロポーザル方式による業者公募を実施する。清掃手法や衛生管理技術を評価の対象とすることで、トイレ環境の質的向上を図りたい。
5. 諏訪山ビーナステラス「愛の鍵」モニュメントの持続可能な運営
【質疑】河南委員
取り外した南京錠を再生プレートにする費用など、維持管理には一定のコストがかかる。デジタル募金箱の設置やクラウドファンディングの活用により、来訪者の善意を運営費に充てる仕組みを検討してはどうか。
【答弁】奥野 公園部長
デジタル募金箱や「神戸コカゲプロジェクト」などの活用は有効な手段だと考える。良好な環境を維持し、多くの世代に親しまれる神戸の代表的スポットとして持続できるよう、新たな協力の仕組みを検討する。
【再質疑】河南委員
20年以上続く歴史ある場所だ。かつて訪れたカップルが再び戻ってきたくなるような広報を観光局と連携して進めてほしい。
6. 防災体験機会の確保(地震体験車「ゆれるん」の公園進入)
【質疑】河南委員
消防局の新車両「ゆれるん」が大型化したため、公園入り口の幅員が足りず進入できない事例があると聞く。防災意識向上に欠かせない機会を損なわないよう、建設局として公園入り口の改修などを検討すべき。
【答弁】奥野 公園部長
地域防災において地震体験は重要だ。消防局と緊密に連携し、各公園の状況を精査した上で、進入を可能にするための改修などを柔軟に検討・実施していく。
自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、市民の生命を守る防災対策と、都市の活力を生むインフラ整備を、現場主義で強力に推進してまいります。


