令和8年3月5日 しらくに議員が予算特別委員会 第3分科会(教育委員会)で質疑 

部活動の地域移行(コベカツ)の本格始動や不登校児童生徒への多層的な支援、学校給食の残食問題と衛生管理、体育館の断熱化など、教育現場の諸課題について、当会派のしらくに高太郎委員が質疑をおこないました。

1. 部活動の地域移行「コベカツ」の着実な推進と教育的意義の継承

【質疑】しらくに委員
令和8年9月の開始まで半年を切った部活動の地域移行「コベカツ」について伺います。当初は教員の負担軽減や少子化対策としての側面が強調され、学校が部活動に関わらないような「丸投げ」のイメージから懐疑的な意見もありました。しかし、条例制定において「部活動の教育的意義を継承・発展させた活動」と位置づけられたことを高く評価します。今後、この考え方を具体的にどう運営に反映させていくのか伺います。

【答弁】福本 教育長
コベカツは大きな改革であり、当初は地域への丸投げではないかという懸念もいただきました。私たちは「なぜ今この取り組みが必要なのか」を粘り強く説明してきました。今後は、子供たちの個性を生かし可能性を広げるため、学校とクラブが適切に連携することが重要です。参加状況の把握や、時には背中を押し、悩みを聞くといった役割を、保護者やクラブと共におこなう必要があります。将来、子供たちが高校や社会に出ても、生涯を通じてスポーツや芸術に親しめる活動にしていきたいと考えています。

2. 不登校児童生徒への多層的な支援とフリースクール利用助成

【質疑】しらくに委員
本市の不登校児童生徒数は4,404人と依然として深刻な状況にあります。不登校になった子供への支援と、不登校を未然に防ぐ対策の両輪が必要ですが、現在の取り組み状況を伺います。また、来年度から開始されるフリースクール等利用料の補助制度(月額2万円上限)について、施設の認定基準や具体的なスケジュールを伺います。

【答弁】福本 教育長
不登校支援については、状況に応じたステージ別の対応を明確にしています。教室に入りづらい子には「校内サポートルーム」、学校外での学習を望む子には「くすのき教室」や「未来ポート」、外出が困難な子には「神戸校オンラインひろば」を提供しています。未然防止としては、一斉授業のスタイルを見直し、子供が学び方を自己決定できる「子供が主役の学び」への授業改善を推進しています。

【答弁】竹森 事務局長
フリースクールの施設認定基準は、文科省のガイドラインを参考に、①不登校児童生徒への相談・指導を主目的としているか、②知識・経験のある職員が確保されているか、③学校・家庭との連携が保たれるか、などを条件とします。3月下旬から募集を開始し、認定施設を順次公表します。申請は各学期末(年3回)におこない、電子申請を導入することで速やかに助成金を支払えるよう準備を進めています。

3. 学校給食の残食削減と「持ち帰り」に関する検討

【質疑】しらくに委員
給食無償化が進む一方で、豆類や海藻類などの残食が多い現状があります。具体的な削減対策を伺います。また、未開封のパンや牛乳、ゼリーなどを家に持ち帰りたいという要望が保護者からありますが、食育やSDGsの観点から検討できないでしょうか。

【答弁】藤井 副局長
残食削減のため、おかわりの声掛けやアンケート分析に基づく味付け・調理法の改善に取り組んでいます。持ち帰りについては、文科省の「学校給食衛生管理基準」において、パン等の持ち帰りは食中毒防止の観点から「禁止することが望ましい」とされており、残品は全てその日のうちに処分する原則となっています。神戸市としても、教室内の温度管理や持ち帰り後の品質劣化リスクを考慮し、現時点では認めておりません。

【意見】しらくに委員
「もったいない」という感覚を育てることも重要な食教育です。衛生上のリスクは理解しますが、自己責任の範囲を明確にするなど、将来的に持ち帰りが可能になるような研究・検討を求めます。

4. 体育館空調設置に合わせた断熱化改修の推進

【質疑】しらくに委員
体育館への空調設置が進んでいますが、光熱費削減と効率向上のためには「断熱化」が不可欠です。学校体育館における断熱改修の具体的な計画を伺います。

【答弁】有原 部長
空調増強後の光熱費抑制のため、断熱化は重要です。窓ガラスへの「遮熱断熱フィルム」の設置を全校で進めており、一定の省エネ効果を見込んでいます。屋根の断熱については既に約3割の学校で実施済みです。外壁の断熱改修は、壁材を一度剥がす必要があり長期間体育館が使えなくなる課題があるため、大規模改修のタイミングに合わせて計画的に進めてまいります。

5. 祝日の由来や意義に関する教育の実施状況

【質疑】しらくに委員
子供たちが祝日の由来や意義を正しく理解するための指導状況を伺います。

【答弁】田尾次長
6年生の社会科で、祝日が法律で定められている意義を指導しています。それ以外の学年でも、憲法記念日や、道徳の授業で「敬老の日」「勤労感謝の日」を扱うなど、発達段階に応じて分かりやすく、祝日の由来や文化的な意味に触れる機会を設けています。

自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、教育現場の負担軽減と子供たちの健やかな成長の両立を目指し、実効性のある施策を推進してまいります。

神戸市:予算特別委員会の会議結果(2026年)

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