図書館の休館日の見直しや伝統文化・郷土芸能の発信拠点としての活用、神戸芸術文化会議(神戸芸文)と連携した日本の伝統文化の振興、神戸空港の国際化を見据えたインバウンド向けの武道体験の推進、そして指定管理料の増額を通じた文化センター職員の処遇改善など、神戸市の文化・スポーツ施策全般について多岐にわたる内容に関して当会派のしらくに高太郎委員が質疑をおこないました。

1. 図書館の管理運営と休館日のあり方について
【質疑】しらくに委員
現在の市立図書館は、名谷図書館を除き原則として毎週月曜日が休館日となっています。しかし、運動会などの学校行事が休日に開催された場合、振替休日が月曜日になることが多く、子供を図書館に連れて行けないという市民の切実な声が多く寄せられています。西部エリアでは名谷図書館が異なる休館日を設けていますが、東部エリアにおいても、例えば令和10年2月頃に移転開館予定の新三宮図書館が異なる休館日を設けるなど、市民がより訪れやすい柔軟な運営を行うべきではないでしょうか。
【答弁】中山館長
名谷図書館につきましては、開館前のアンケートで「市内一斉休館をやめてほしい」というご意見をいただき、第1月曜日とその週以外の火曜日を休館日としております。新三宮図書館は複合施設内に位置し、新たな利用者層の来館も期待されます。同ビル内の他の施設の詳細や運営時間等、今後の動向を見据えながら、市民の皆様がより利用しやすい運営のあり方を検討してまいります。
【要望】しらくに委員
新三宮図書館に併設される「こども本の森」につきましても、月曜日に開館していただけると大変喜ばれる施設になると思います。市民ニーズに応えるため、幅広く柔軟に検討していただくよう要望いたします。
2. 伝統文化・郷土芸能の発信拠点としての図書館の活用
【質疑】しらくに委員
垂水区には五色塚古墳や海神社、布団太鼓など豊かな文化遺産が多く存在しています。新たにできた垂水図書館では、布団太鼓の展示コーナーが設けられるなどの工夫がされています。図書館法第3条においても郷土資料の収集や一般公衆への提供が定められており、各図書館が地域の伝統文化や郷土芸能の発信拠点としての役割を積極的に担っていくべきではないでしょうか。
【答弁】中山館長
垂水図書館では2階に専用の書棚を設け、秋祭りの時期に合わせて布団太鼓の関連図書を展示いたしました。また、五色塚古墳については4月18日のガイダンス施設オープンに向け、館内でPR展示を実施しております。今後も各図書館において、地域団体の意向を踏まえながら、伝統文化や郷土芸能の発信のために本物に触れる機会を充実できないか引き続き検討してまいります。
【意見】しらくに委員
区内に散在している遺跡などの資料を、一つの場所にまとめて常設展示ができているイメージは非常に素晴らしいと感じます。ぜひ各区においても同様の取り組みを広げていただきたいと考えます。
3. 神戸芸術文化会議(神戸芸文)と連携した日本の伝統文化の振興
【質疑】しらくに委員
民謡や日本舞踊、茶道などの日本の伝統文化は、後継者不足や活動場所の確保といった課題を抱えています。神戸市内には昭和48年に設立され、現在532名が加入する神戸芸術文化会議(神戸芸文)があり、多様な芸術家が活動しています。市として神戸芸文の取り組みを含め、今後どのように日本の伝統文化の普及発展に取り組んでいくのか伺います。
【答弁】三重野局長
本市では、文化庁の伝統文化親子教室事業を通じた子供たちへの体験機会の提供や、市役所1号館ロビーでの生け花展示などを行っています。設立50周年を迎えた神戸芸文とは、美術展や舞台芸術フェスタ、老人福祉施設や保育園への訪問事業(民謡、日舞、箏など)で連携しており、令和6年11月には包括連携協定を締結いたしました。今後も同会議と緊密に連携し、伝統文化の継承と神戸の芸術文化の一層の発展に取り組んでまいります。
【要望】しらくに委員
神戸芸文の各分野が個別に活動するだけでなく、横の繋がりを意識して連携し、新たな事業展開を生み出すような仕掛け作りを市として支援していただくよう要望します。
4. 神戸空港国際化を見据えたインバウンド向け文化・スポーツ体験の推進
【質疑】しらくに委員
2025年の国際チャーター便、2030年の国際定期便就航を見据え、神戸空港を通じて外国人観光客の増加が予想されます。インバウンド観光客に対して、日本の文化やスポーツ、特に剣道や柔道などの武道体験を提供する取り組みは観光の目玉となります。文化スポーツ局が主導して働きかけを行うことで、芸術家や武道団体の新たな活動資金の確保にも繋がるのではないでしょうか。
【答弁】三宅副局長
外国人観光客を対象とした文化体験の提供は、活動の幅を広げ収益機会の拡大にも繋がる新たなチャンスであると認識しています。言語対応や受け入れ体制、決済の仕組み、安全管理などの課題はありますが、民間ベースにおいて剣道体験などが提供されている事例もあります。今後は経済観光局などの関係部局とも連携し、どのような支援や仕組みづくりが必要か可能性を探ってまいります。
【要望】しらくに委員
こうした取り組みが武道館の改修や現場の活動資金の確保に直結するよう、収益化に繋がる仕組みづくりへ前向きな協力と支援をお願いいたします。
5. 文化センターの安定的な運営体制の構築と職員の処遇改善
【質疑】しらくに委員
各区の文化センターは市民の文化活動や発表の機会、市民交流の場として非常に重要な拠点です。現在、指定管理者の運営において物価高騰や人件費の上昇が大きな負担となっており、2月議会にて利用料金の上限額の改定に関する条例改正が上程されました。この改定が、現場で働く職員の処遇改善にしっかりと生かされ、安定的な運営体制の構築に繋がるべきだと考えますが、当局の見解を伺います。
【答弁】三重野局長
文化センターは単なる貸館機能だけでなく、市民交流の場として重要です。令和9年度から始まる次期指定管理期間に向け、事前にサウンディング調査を実施いたしました。昨今の物価上昇や人件費の上昇を見込み、施設の維持管理や運営費等を的確に反映した指定管理料の増額を今回上程いたしました。これを契機に、安定的な運営体制の構築に繋げてまいります。
【要望】しらくに委員
指定管理料の増額分が、単なる施設の維持にとどまらず、そこで働く方々の生活を豊かにし、処遇改善にしっかりと波及するよう、財団等と十分な協議を進めていただくことを強く要望いたします。

自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、市民の皆様の利便性向上や、神戸が誇る伝統文化・スポーツのさらなる発展、そして施設を支える現場職員の処遇改善を通じて、魅力と活力あるまちづくりに全力で取り組んでまいります。


