外郭団体に関する特別委員会において、地域協働局関係(公益財団法人神戸国際コミュニティセンター)の多文化防災リーダー育成活動支援事業、および福祉局関係(公益財団法人神戸市民福祉振興協会)のしあわせの村におけるシルバーカレッジ運営等についての報告が行われました。この内容について、当会派の植中 美貴子委員が詳細な質疑をおこないました。

1. 多文化防災リーダー育成活動の実績と継続性について
【質疑】植中委員 資料17ページの多文化防災リーダー育成活動支援事業についてお尋ねします。当事業は、地域において日本人住民と協力しながら主体的に防災活動を担う外国人材を育成することが目的と認識しています。昨年度は33人が多文化防災リーダーとして認定されたとのことですが、どのようなプログラムを修了して認定を受けたのか、その認定の基準と要件をお伺いします。
【答弁】東事務局長 昨年度(令和7年度)は3回(計3日間)の育成プログラムを修了した方を認定しております。プログラム内容は、①「災害を知る」をテーマに市民防災総合センターで消防局の協力を得た座学と模擬災害体験、②「災害に備える」をテーマに危機管理局の講義と、神戸学院大学の「防災女子」の協力を得た災害食アレンジレシピ作り、③「災害が起きたら」をテーマにふたば学舎で長田区連合婦人会の協力を得た模擬避難所体験、震災体験談の聴取、炊き出しを行いました。原則3回参加を要件とし、1回までの欠席はレポート提出を条件に認定しています。なお、今年度(令和8年度)からはこれに加え、地域の防災訓練等の活動に3回参加することを認定要件といたしました。
【質疑】植中委員 3日間だけでは認定には少し甘いのかなと思いましたので、その後の訓練参加は現場に携わる意味で意義があると思います。現在リーダーの方がSNSで大学での防災啓発活動などを発信してくださっており大変有意義ですが、この事業の目的は実際の災害時に地域の住民と協力して防災活動を担える人材の育成です。昨年度認定された33人のうち、実際に地域の防災訓練や防災活動に何人参加され、具体的にどのように力を発揮されたのか教えてください。
【答弁】東事務局長 昨年度は5ヶ所での地域の防災訓練に、認定された33人のうち30人が1回または複数回参加しております。防災福祉コミュニティ(ふれあい まちづくり協議会等)の皆様の指導を受け、消火器訓練、人形を使用した瓦礫の下からの救出訓練、AED、担架搬送、バケツリレー、車椅子補助などを体験し、その後は訓練を運営する側のお手伝いにも回りました。今年3月の振り返りの会で今年度の活動計画も立てており、実践的な訓練への参加を盛り込んでいます。
【質疑】植中委員 大学や婦人会、防災コミュニティなど様々な地域の方が協力してリーダーを育んでくださっていることに感謝します。最後に活動の継続性についてお伺いします。認定された方々が卒業や就職を機に帰国されることもあるかと思います。育成した人材や経験を一過性のものにしないためにも、1期生、2期生と続くネットワークやサークルのような組織づくりが有効ではないかと考えますが、認定後のリーダー同士の繋がりをどのように維持し、継続的な活動に繋げていくのでしょうか。
【答弁】東事務局長 活動の持続性には同じ大学の後輩留学生への引き継ぎが重要です。具体的には、日本経済大学神戸三宮キャンパスのユネスコクラブ所属の留学生や、在日インドネシア留学生協会神戸支部(PPI神戸)など組織化された団体から応募いただいております。流通科学大学では昨年度認定したリーダーが中心となって新たに防災サークルを立ち上げ、神戸国際大学では大学の授業の中で留学生に対して活動を紹介する機会を提供いただきました。KICCのサポートとしても、本年7月にフォローアップ研修(市民救命士講習)を実施しており、大学や団体を超えた横のネットワーク継続に繋げていきたいと考えております。
【要望】植中委員 大学でのサークルや活動がもっとアピールされ、様々な大学の外国人の方が多文化防災リーダーを目指してもらえるよう、そういった大学の輪を広げていけるようよろしくお願いいたします。
2. シルバーカレッジ卒業生の実績と受講スタイルの多様化について
【質疑】植中委員 しあわせの村のシルバーカレッジについてお伺いします。4つの専門コースで3年間学ばれた学生さんの卒業後の社会貢献の実績ですが、資料には小学校での児童見守りなどの学校運営支援が挙げられています。それ以外に、3年間の専門的な学びを生かした地域活動として、どのような分野で何人程度が活動されているのか、具体的な事例を含めて教えてください。
【答弁】八乙女局長 卒業生が中心となって結成されているNPO法人では、「福祉・国際・環境・文化・生きがい」の5つの部会に分かれ、在住外国人への日本語学習支援、子ども食堂、木工作品制作イベントの開催など多岐にわたって活動いただいております。また、自主的なボランティアグループや地域のグループに入り、福祉施設の運営支援、自然保護活動、登下校の見守りや幼児支援、清掃など様々な活動をしていただいております。
【意見】植中委員 3年間学んだ知識を様々な分野で生かしてNPOやグループで活動されている実績があることが分かりました。一方で、週2回、年間60日、3年間受講するというのはかなりの縛りがあるかと思います。意欲があっても様々な事情から3年間継続することに負担を感じてしまう場合もあるかと思います。
【質疑】植中委員 より多くの方に学びの機会を提供するために、例えば1年間の短期コースや、テーマを絞って学べる選択制のコースなど、受講スタイルを考えていかれるのはいかがでしょうか。
【答弁】八乙女局長 開校から33年間で社会背景がかなり変わり、定年が延びて70歳を過ぎてもお仕事をされている方が増えている中で、仕事をしながら週2日・60日通うというのは非常に難しくなっていると感じています。現在のプログラムや回数が適切なのか、現在の高齢者の皆様のニーズに合った形とはどういうことなのかを踏まえ、しあわせの村のリニューアルに合わせてシルバーカレッジの今後についても検討してまいりたいと考えております。
【要望】植中委員 シルバーカレッジの立派な建物で、57歳を超えた方が集うことは健康維持にも繋がり、学校に通うことで毎日のリズムができるという素晴らしい利点があります。「再び学んで、他のために役に立つ」というシルバーカレッジを、さらに魅力あるものとして取り組んでいただけるよう要望いたします。

自由民主党神戸市会議員団・無所属の会として、世代や国籍を問わず市民が互いに支え合える地域防災力の強化と、シニア世代の豊かな経験が地域社会で最大限に生かされる生涯学習の推進に全力で取り組んでまいります。


