令和8年3月3日 平井真千子議員が予算特別委員会 第1分科会(交通局)で質疑

現在開会中の予算特別委員会 第1分科会(交通局)において、自由民主党神戸市会議員団・無所属の会の平井委員が質疑を行いました。
今回の質疑では、市内西部における極めて重要な交通結節点である「新長田駅」をテーマに取り上げました。現在進められている須磨エリアを中心とした市バス路線の再編に伴う影響や、新長田駅前広場の再整備案におけるバスターミナル機能のあり方について、利用者の利便性が損なわれないよう当局の見解を正しました。さらに、人口減少社会において公共交通の利用者を増やすための需要創出戦略として、企画乗車券の充実やデジタルチケット、クレジットカード等のタッチ決済(オープンループ決済)の導入推進など、具体的な提案を行いました。

新長田駅の拠点性と市バス路線網の見直しについて

【質疑】平井委員
新長田駅周辺の交通体系について伺います。新長田駅は、市営地下鉄の西神・山手線と海岸線、そしてJR神戸線という3つの鉄軌道が乗り入れる、長田区のみならず市内西部における極めて重要な交通ターミナルです。しかし、次年度予定されている須磨エリアを中心としたバス路線網の再編案において、例えば13系統など新長田駅へ直通していた路線の短縮・減便が示されており、交通の要衝としての拠点性が低下してしまうのではないかと強く危惧しています。交通局として、現在の新長田駅の拠点性をどのように評価し、今回の路線網見直しにおいてどのような位置づけとしているのでしょうか。

【答弁】城南 交通局長
新長田駅は、複数の鉄道網が結節しており、神戸市西部における非常に重要な交通拠点であると認識しております。今回のバス路線網の見直しにおきましては、限られた運転手や車両などの経営資源を有効活用するため、輸送力の高い鉄道を基幹的な移動手段とし、市バスについては最寄りの鉄道駅へのフィーダー(支線)輸送としての役割に重点を置く「効率的な路線網の再構築」を基本方針としております。新長田駅の結節点としての機能は今後も重要であり、鉄道への乗り継ぎ利便性を高めることで、地域全体の交通ネットワークを維持・向上させていく考えです。

路線再編における地域需要への対応について

【質疑】平井委員
鉄道へのフィーダー輸送を重視するという基本方針は理解できますが、バス路線には単に最寄り駅に向かうだけでなく、拠点駅周辺に集積している商業施設や医療機関へのアクセスといった需要も存在します。過去の再編の経緯を見ても、長田区北部など代替となる鉄軌道がない地域から新長田駅へ向かう需要が十分に満たされていない状況がありました。効率化だけを優先するのではなく、潜在的な需要をしっかりと掘り起こし、どこを拠点駅として捉えるべきか、よりきめ細やかな路線設定が必要ではないでしょうか。

【答弁】児玉 副局長
委員ご指摘の通り、鉄道への乗り継ぎ需要だけでなく、鉄道駅周辺の目的施設に向かわれる需要があることも十分に承知しております。新長田駅は鉄道結節点であると同時に、多くのバス路線が集中する拠点でもあります。重複している路線の整理や複雑な路線のシンプル化を図りつつも、バス同士の乗り継ぎを含めた拠点としての利便性向上にはしっかりと配慮し、地域の実情に応じた柔軟な対応に努めてまいります。

新長田駅前広場再整備と乗継環境の向上について

【質疑】平井委員
フィーダー輸送を重視するのであれば、結節点となる駅での乗継環境が極めて重要になります。しかし、現在示されている新長田駅前広場の再整備案では、明確なバスターミナル機能の整備が見送られ、バス停が点在する計画となっており、非常に分かりにくいという市民からの不安の声が寄せられています。バスの待機スペースが設けられるなどの一定のメリットはあるものの、バスターミナルがないためにバスがロータリーで折り返せず大回りしなければならないなど、運行上の非効率も生じています。今後、新西市民病院の移転などでさらなる交通需要が見込まれる中、他局とも連携して、より利便性の高い乗継空間・交通結節点を創出するべきです。

【答弁】児玉 副局長
バス停が1箇所に集約された分かりやすいバスターミナルが理想であることは認識しております。しかしながら、新長田駅前の限られたスペースの中で歩行者空間等を確保する必要があり、現状の配置案となっております。一方で、今回の再整備によりバスの待機スペースが確保されることで、柔軟なダイヤ編成や運行管理が可能となるメリットもございます。今後は、西市民病院の移転など新たな需要創出も見据え、分かりやすい案内サインの充実や、安全でスムーズな動線の確保など、結節点としての機能向上に向けて関係局と連携して取り組んでまいります。

需要創出に向けたデジタルチケットやタッチ決済の導入について

【質疑】平井委員
人口減少が進む中、単に現状の需要に対応するだけでなく、自ら需要を創出する攻めの姿勢が不可欠です。その有効な手段の一つが企画乗車券ですが、従来の紙ベースの1日乗車券等は購入場所が限られており、利用者、特にインバウンド観光客にとって不便です。スマートフォン等で手軽に購入・利用できるデジタルチケットの拡充や、他都市で導入が急ピッチで進んでいるクレジットカード等のタッチ決済(オープンループ決済)の導入を強力に推進するべきと考えますが、いかがでしょうか。

【答弁】森川 副局長
需要創出に向けたデジタル化の推進は重要な課題と認識しております。企画乗車券については、沿線の施設と連携した魅力ある商品の開発を進めるとともに、デジタル化による購入・利用の利便性向上を図ってまいります。また、クレジットカード等のタッチ決済につきましては、改札機等の機器更新に多額の費用を要するという課題はございますが、2025年の大阪・関西万博や神戸空港の国際化に伴うインバウンド需要の増加を見据え、費用対効果を慎重に見極めつつ、導入に向けた検討を関係局とも連携しながら進めてまいります。


人口減少や深刻な運転手不足、さらにはインフラの老朽化など、神戸市の公共交通はかつてない大きな転換期を迎えています。私たち自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、市民の皆様の「日々の足」をしっかりと守り抜くとともに、時代に合わせた利便性の向上と、将来にわたって持続可能な経営体制の構築に向けて、引き続き市当局に対して具体的な提案と厳格なチェックを行ってまいります。

神戸市:予算特別委員会の会議結果(2026年)

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