神戸空港の「特定利用空港」指定に関連し、国が提示する平時の枠組みがもたらす有事リスクへの見解や、国際化に伴って過密化する発着スケジュールの中での自衛隊等の訓練の調整のあり方について質疑を行いました。この内容について、当会派の村上立真委員が質疑をおこないました。

1. 特定利用空港指定における有事リスクの考え方とスケジュール調整について
【質疑】村上委員 当局からのご説明では、今回の特定利用空港の仕組みというのは有事ではなくて平時の取り組みのための仕組みであるというご説明がございました。ご説明の中でも有事の際の公共施設の利用というのはいわゆる特定公共施設利用法に規定されていて、つまり今回のこの特定利用空港の仕組みにかかわらず、有事の使用可能、あくまで可能性ですけれどもというのは潜在的にあるということだと理解しました。 実際に、このような戦争を見ても、ジュネーブ条約加盟国であっても、病院と民間施設を攻撃しているというのが実際あるというのが、これ本当に残念で悲しいことではあるんですけれども、現実だというふうに思います。つまり、この平時の仕組みを受け入れるということだけをもって、リスクが上がるかというと、そうではないというふうに考えます。 それから少し角度を変えて質問したいと思いますが、神戸空港は昨年国際化をいたしまして、これからますます発着スケジュールなんかも今のご評判を聞いているとタイトになっていくことが予想されます。これまでも行われてきた自衛隊等の訓練等の平時利用等の調整というのは、今後スケジュールがタイトになっていくと難しくなっていくんじゃないかなというふうに懸念をしていたところです。そのことが今回、この仕組みに参加することでどう変わるのか聞きたいと思います。
【答弁】川原局長 基本的には平常時の運用を重視していただくという形になります。空港自体は民間空港でございますので、委員からお話ございましたけれども今現在でも国際チャーター便として国際線も離発着をしているという状況でございます。離発着をする中で、自衛隊や海上保安庁が利用したいということになれば、そこを調整をして利用するということになるというふうにお聞きをしております。
2. 再質疑:訓練等との円滑な調整体制について
【質疑】村上委員 その要は、訓練との調整がこれから今まで以上に円滑に進んでいくと、そういうふうに理解していいんですかね。
【答弁】川原局長 現時点において、どういった使い方をするか、また訓練が行われるのかということについては、予定をしていないというふうにお聞きをしておりますので、今後、もし特定利用空港に指定されるということ、依頼があれば、そのあたりについてもしっかりと精査をして、内容を把握してまいりたいと、そのように考えております。
【要望】村上委員今後の神戸空港の成長によって、市民に利益を還元していくということと、災害対応等のための訓練、対応力の向上を両立していくためにも、われわれとしましては、現状も行われている自衛隊の訓練等との円滑な調整の仕組みが必要であろうというふうに考えておりますので、その点も十分考慮いただいて、ご判断いただければというふうに思います。
自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、本委員会にて請願第195号「神戸空港の特定利用空港指定に同意しないよう求める請願」に対し、不採択を主張いたしました。平時における自衛隊等との円滑な利用調整体制の構築は、有事のリスクを上げるものではなく、むしろ災害への備えや市民の皆様の安全確保に直結するものです。当会派は、神戸空港のさらなる飛躍と市民への確かな利益還元を見据え、国や関係機関との連携を後押しし、責任ある都市経営と安全保障の両立に全力で取り組んでまいります。
3. 室内管弦楽団の今後の在り方と市としての伴走支援について
神戸市室内管弦楽団の補助金見直しと今後の支援のあり方について、世界的指揮者の見解を引き合いに出しつつ、楽団の自立と存在意義の証明を促し、民間スポンサー開拓など市としての「伴走支援」の必要性について確認しました。この内容について、当会派の村上立真委員が質疑をおこないました。
【意見】村上委員 世界的な指揮者である山田和樹氏が神戸新聞のコメントで、「公共のお金に頼らないオーケストラは日本にもたくさんある。自分たちから出て新しいお客さんを開拓し、存在意義を証明しなければならない」とおっしゃられていました。これは応援する気持ちからの言葉であり、私も全く同じ気持ちです。今回の定期演奏会での大きな集客は、補助金を見直すことで存在意義を証明するためのきっかけが生まれた一つの結果であり、素直に歓迎すべきことだと思っています。
【要望】村上委員 公的支援のあり方や税金の使い道、受益者負担とのバランスといった観点も含めて議論すべきです。市が予定しているフォーラムでの意見を、今後の政策判断にしっかりと生かしていただくことを強く要望します。
【質疑】村上委員 最後に一つお聞きします。今後、この補助金そのものは終了するとしても、楽団を今後どのように支援していくのでしょうか。単なる補助金の打ち切りではなく、あくまで財団からの提案や求めに応じる形にはなりますが、民間スポンサーの開拓支援など、市としてできる支援の形は補助金以外にもたくさんあると考えています。それが有効で市民のためになると思うものであれば、こういった「伴走支援」も考えてよいのではないでしょうか。
【答弁】 三重野局長 委員おっしゃるとおり、今後、まずは楽団の方針につきましては、財団のほうから改めて示されるというふうに考えております。市といたしましては、その方向性について、必要な助言や情報共有をしていくとともに、財団と一緒になって協議を行っていきたいというふうに考えております。

自由民主党としての採択の結果 自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、文化芸術の振興において、単なる補助金への依存からの脱却と、自立に向けた前向きな変革を力強く後押しします。楽団が市民から真に必要とされ、持続可能な運営体制を構築できるよう、民間活力の導入やスポンサー開拓など、実効性のある「伴走支援」を神戸市に求めてまいります。文化芸術が市民の皆様に広く還元され、心豊かなまちづくりにつながるよう、引き続き責任ある議論を主導してまいります。


