令和8年3月2日 平野議員が予算特別委員会 第3分科会(港湾局)で質疑

自由民主党神戸市会議員団・無所属の会の平野達司委員委員が、予算特別委員会 第3分科会(港湾局)において質疑を行いました。

本分科会では、市民の長年の努力によって蘇った「兵庫運河」の環境整備をはじめ、ウォーターフロントエリアの回遊性向上と災害時の避難誘導対策、さらに2030年に国際定期便の就航を控える「神戸空港」のインフラ整備や、瀬戸内地域が連携したクルーズ誘致など、神戸の魅力向上と安全・安心なまちづくりに向けた多岐にわたるテーマについて、当局と充実した議論を交わしました。

以下に、質疑の概要をご報告いたします。



平野 達司 委員 の質疑

■ 兵庫運河の環境整備と再生資源の有効活用について

【質疑】平野委員
兵庫運河は、地元の方々や保全団体の長年のご尽力により水質が劇的に改善され、現在ではアコヤガイの生存率が過去最高の92%に達するなど、多様な生物が生息する素晴らしい環境へと生まれ変わっています。
現在、大阪湾岸道路西伸部の整備に伴う第5防波堤の撤去工事等で、大量の石や砂などの「再生資源」が発生しています。こうした再生資源を、兵庫運河における人工干潟(集まれ生き物の浜)の整備や環境改善に積極的に活用すべきと考えますが、当局の見解を伺います。

【答弁】長谷川 港湾局長
委員ご指摘の通り、兵庫運河は約25年前は非常に水質が悪い状態でしたが、地元の方々によるEM菌(有用微生物群)の散布など地道な活動のおかげで、現在では素晴らしい環境になっています。
第5防波堤の撤去により発生する石や砂の有効活用につきましては、本年1月より学識経験者や地元関係者で構成する「発生材活用検討会」を立ち上げ、評価を行っております。環境設計の知見も取り入れながら、兵庫運河のさらなる環境改善に向けて、これらの再生資源を積極的に活用していく方針です。

■ ウォーターフロントエリア(京橋地区)の回遊性向上と魅力づくり

【質疑】平野委員
ウォーターフロントエリアにおいて、メリケンパークと新港突堤エリアの間に位置する「京橋地区」の回遊性向上は長年の課題です。このたび、京橋の船だまりを埋め立てて新たな動線を確保する大規模更新事業が進められていますが、阪神高速道路株式会社との協議状況、事業費の負担割合、および今後の整備方針についてお聞かせください。

【答弁】長谷川 港湾局長
本事業は、本市にとっては新たなウォーターフロントの貴重な土地の創出と回遊性の向上、阪神高速にとっても更新工事の施工性向上など双方に大きなメリットがあります。現在、基本協定の締結に向けた最終調整を行っております。
事業費については約162億円を見込んでおり、国費(補助金)の導入を図りつつ、残りの費用を市と阪神高速で折半するスキームとしています。本市の負担分については、将来的な土地の売却や賃貸による収入で回収していく計画です。

【再質疑】平野委員
単に道を繋ぐだけでなく、「心地よく歩きたくなる空間づくり」が不可欠です。平日の賑わい創出や、夜間のライトアップ、イルミネーションなど、ソフト面での仕掛け作りについて市の考えを伺います。また、ポートターミナルに停泊する大型客船の迫力ある写真が撮れるスポットの整備や、国道2号線の南側から北に向かって見る夜景の整備なども検討すべきです。

【答弁】白波瀬 港湾局担当部長
平日の賑わい創出に向けては、人気キャラクター「ミッフィー」とコラボレーションした回遊イベントや、冬場のイルミネーション(メッセ、アリーナ周辺での『神戸バブルミ』等)を企画・実施しています。
ご提案のビューポイント整備につきましても、各エリアの再開発と合わせて、ハード・ソフト両面で回遊を促す魅力的な動線づくりと新たな交通システム(LRT等)の導入検討を進めてまいります。

■ 大規模イベント開催時の災害避難誘導対策について

【質疑】平野委員
ウォーターフロントエリアでは、花火やドローンショーなどのイベント時に数万人の来場者が集まります。仮にそのタイミングで南海トラフ巨大地震などによる津波が発生した場合、京橋地区の工事等で動線が限られる中での避難誘導が非常に懸念されます。万が一の事態を想定した、具体的な避難シミュレーションや対策はどのようになっていますか。

【答弁】丸岡 港湾局担当部長
アリーナ等の大規模集客施設においては、施設運営者に対して事前の防災対策を求めており、津波発生時には上層階への「垂直避難(一時避難)」を計画しています。屋外での大規模イベント時には、主催者に対して具体的な避難誘導計画の策定を求めております。

【再質疑】平野委員
過去の事例では、同時刻に数万人が一斉に避難しようとした場合、パニックや群衆事故に繋がる恐れがあります。より具体的で実効性のある避難シミュレーションの実施が必要ではないでしょうか。

【答弁】丸岡 港湾局担当部長
南海トラフ地震による津波の到達時間は約90分と想定されており、距離と歩行速度を勘案すれば、防潮堤の内側など安全な場所への「水平避難」は十分に可能と考えています。しかし、パニックを防ぐため、特定ルートへの集中を避ける分散避難の計画や、来場者への事前周知、誘導スタッフの配置など、主催者や警察・消防等と密接に連携し、安全確保に万全を期してまいります。

■ 神戸空港の国際定期便就航に向けたインフラ整備

【質疑】平野委員
2030年の国際定期便就航に向け、神戸空港の受入環境整備が急務です。特に駐車場については、現在約3,100台の平面駐車場が整備されていますが、繁忙期には満車となる日が発生しています。国際線就航に伴う利用客の増加を見据え、駐車場の立体化など、容量不足を解消する抜本的な整備が必要と考えますが、いかがでしょうか。

【答弁】河原 港湾局長
駐車場の容量確保は重要な課題と認識しております。2030年の国際定期便就航時には1日最大20便の運航となり、さらなる利用者の増加が見込まれます。まずはバスやポートライナーなど公共交通機関の利用促進を図ってまいりますが、駐車場不足が空港利用のボトルネックとならないよう、今後の需要動向を注視しながら、必要に応じて立体駐車場の整備を含めた対応を関西エアポート社と協議してまいります。

【再質疑】平野委員
空港施設の利便性向上も重要です。特に出発ロビーにおけるトイレの混雑緩和(特に女性用トイレ)の要望が多く寄せられています。新たなターミナルの整備にあたっては、ゆとりあるトイレの配置など、利用者に優しいユニバーサルな設計を求めていただきたい。

【答弁】河原 港湾局長
新ターミナルは「ストレスフリーで健康な旅」をコンセプトに設計が進められています。ご指摘のトイレの数や快適な動線の確保を含め、利用者の皆様が快適に過ごせる空間づくりについて、引き続き関西エアポート社としっかりと調整を行ってまいります。

■ 瀬戸内地域の連携によるクルーズ船誘致の推進

【質疑】平野委員
波が穏やかで多島美を誇る「瀬戸内海」は、国際的にも極めてポテンシャルの高い観光資源です。神戸港を起点とした「瀬戸内クルーズ」の推進に向けて、高松、広島、別府など瀬戸内地域の他自治体との連携状況と、今後の誘致戦略について伺います。

【答弁】長谷川 港湾局長
本市は平成23年度より、瀬戸内海の主要6港(神戸、宇野、高松、広島、北九州、別府)の自治体等で構成する協議会を通じて連携を図っております。具体的には、海外(特に台湾など)のクルーズ船社への合同トップセールスや、共同プロモーション、国際的な商談会への共同出展などを実施しています。今後も各都市と強固に連携し、瀬戸内クルーズの魅力を世界に発信することで、さらなる寄港数の増加と地域経済の活性化につなげてまいります。


自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、世界に開かれた国際港都・神戸のさらなる飛躍と、市民の皆様の安全・安心な暮らしを守るため、引き続き市会において力強く政策提言を行ってまいります。

神戸市:予算特別委員会の会議結果(2026年)

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