令和8年5月19日 都市交通委員会が開催されました 上畠議員による質疑  

令和8年5月19日の都市交通委員会において、老朽化した市営住宅の建て替え計画におけるコスト縮減のあり方、葬儀場建設に関する住環境条例の実効性と住民合意の課題、そして兵庫県庁の六甲アイランド仮移転に伴う六甲ライナーの混雑対策および島内活性化など、都市交通やまちづくりに関する重要な議論が行われました。この内容について、当会派の上畠 寛弘委員が質疑をおこないました。

1. 仮称大塚住宅12号棟建設工事と今後の市営住宅政策について

【質疑】上畠委員 老朽化により建て替えるしか方法がなかったとのことですが、元々お住まいの方々の中で転居に応じられた方はどれくらいいらっしゃったのでしょうか。また、新たに作る戸数が少ない方が結果的にコストも下がりますが、移転のあっせん等のコミュニケーション努力によって、今回の請負金額14億円がどれくらい圧縮されるかは未知数です。なるべく規模を縮小していくべきだと考えますが、建築住宅局としてコストを減らすための努力や目標をどの程度持っていらっしゃるのか教えてください。

【答弁】田中部長 計画策定段階で入居者の方が130戸いらっしゃいました。周辺にあっせんできるエレベーター付き住宅の数が40戸ほどと見立てており、全員移っていただいたとしても数が足りないと判断し、建て替えを決定しました。その後、事業計画説明会で住み替えのあっせんを行い、一部の方は戻り入居ではなく周辺の市営住宅へ行く選択をされています。最終的には130戸という戸数ではなく、もう少し少ない建て替え戸数になる将来見込みです。

【答弁】増田局長 現在取り組んでいる第3次市営住宅マネジメント計画の基本方針として、市営住宅の管理戸数を震災前の水準である4万戸に減らしていく大きな方針を持っています。周辺に移住に適切な市営住宅があるか勘案しながら、円滑な管理戸数の縮減に真摯に取り組んでおります。

【意見】上畠委員 「周辺」の定義において「近所」にこだわりすぎていると感じます。自民党の予算要望でも、東灘区の2号線沿いの一等地にある本山南住宅などを減らしてほしいと伝えています。周辺という範囲をもっと柔軟に考え、民間住宅の借り上げや空き家の活用など、代替案は新たにお金をかけて立派なものを建て替えることだけではないはずです。

【要望】上畠委員 このご時世に14億円をかけて新たに建て直すことには無駄が多いと思いながらも、県市協調の中での県営住宅との兼ね合いがあることは理解して今回は了承します。しかし今後のことを考えたとき、マネジメント計画の4万戸でもまだ多いと思っています。国交省の情勢も変わる中、神戸市の現状や空き家対策を踏まえた柔軟な住宅政策を考えていただくよう強く要望します。

2. 神戸市民の住環境等を守り育てる条例と葬儀場建設を巡る住民合意について(陳情第196号)

【質疑】上畠委員 陳情項目にある条例改正についてですが、法人・個人の財産権を条例で侵害することは憲法・法律上不可能です。条例制定権を持つ我々議会としても、安易に賛成することは無責任でありできません。しかし、東灘区森北町の葬儀会館問題では、区役所や建築住宅局が同席し、お互い歩み寄って覚書を締結して解決を図った良い事例があります。大和リースのような大企業と住民だけの話し合いでは法的効力がないと不安視されるかもしれませんが、市当局や区役所の職員が立ち会うことで抑止効果や遵守を促すことができるはずです。住民の皆様の不安を払拭するための基礎自治体としての関わり方をどう果たしていくか、見解を伺います。

【答弁】増田局長 ご指摘の通り、憲法の財産権と公共の福祉のバランスが非常に重要であると考えております。住環境等を守り育てる条例の中には「紛争の調整」という項目があり、当事者からの要請があった場合は市長が調整を行うことができると記載しております。まさにその調整の部分を我々市役所が担っていきたいと考えております。

【要望】上畠委員 寄り添って解決に向けた関与をしていただくよう、ぜひよろしくお願いいたします。

3. 兵庫県庁の六甲アイランド仮移転に伴う六甲ライナーの混雑対策と島内活性化について

【質疑】上畠委員 兵庫県庁が六甲アイランドに仮移転すること自体は、島の活性化のためにも歓迎するところですが、東灘区内では通勤時の六甲ライナーの混雑状況がかなり厳しいと懸念事項になっています。この点について、都市局としてどのように捉え、例えば県職員の時差出勤などの混雑対策をどう考えていらっしゃるのか伺います。

【答弁】松崎局長 県庁の仮移転については、六甲ライナーの収益や島内の飲食店・商店へのプラス効果があると考えています。令和9年5月から県庁の一部機能が移転し、最大で1300人が来ると聞いており、既に神戸市から混雑時間帯を避けた時差出勤を申し入れています。また昨年11月と今年2月に、地域団体や専門学校、県の担当部署、新交通を交えて話し合いを持ち、県からは柔軟な勤務体系を考えていくと回答をいただいています。さらに新交通においてもピーク前後の利用分散と列車増発の検討を進め、地域バス事業者による三宮・御影方面からのバス活用の可能性も県に検討いただいています。5月の混雑状況調査結果をもとに、引き続き実効性のある対策をとってまいります。

【意見】上畠委員 六甲アイランドはP&Gの移転などで寂しくなっている懸念事項があるため、県庁の仮移転をポジティブに捉え、県市協調を行って島の活性化に繋げていただきたいです。

【要望】上畠委員 県庁の皆様にフレキシブルな出勤体系をとっていただくことで、本来あまり黒字ではなかった時間帯にもアプローチでき、六甲ライナー全体の収益構造のプラスになるかと思います。時刻表も含め、都市局と神戸新交通株式会社とでしっかりと対応を進めていただき、都市局の手腕を発揮していただくようよろしくお願いいたします。


自由民主党としての採択の結果 第52号議案「仮称大塚住宅12号棟建設工事請負契約締結の件」につきましては、原案を承認いたしました。また、陳情第196号「神戸市民の住環境等を守り育てる条例の実効性確保に関する陳情」につきましては、立法の趣旨を踏まえても財産権を過度に制限する条例改正は困難であることから、市当局のこれまでのノウハウを活かした積極的な調整介入による解決を求め、審査打ち切りと判断いたしました。

自由民主党神戸市会議員団・無所属の会は、今後も限られた財源を有効に活用しつつ、市民の皆様の住環境や安全な生活の足を守り、神戸のさらなる魅力向上と発展に向けて全力で取り組んでまいります。

神戸市:都市交通委員会の会議結果(2026年)

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